長嶋茂雄“父の顔”「一茂の友達か？ みんなで中華行こう」長嶋一茂の友人・武田一浩が語る、“一茂のお父さん”「大学生に高級フカヒレをおごった夜」 

「1998年の秋、FA権を取ったらジャイアンツから声がかかり、外苑前の『ウラク青山』っていう会員制のホテルで長嶋監督と秘密裏に食事をした。今だから明かすけど、当時マスコミにはまったくバレてなくて、長嶋監督からは『ジャイアンツに来いよ』という話をされたよ。一茂と同級生だったから、オレのことは覚えてくれていてね、嬉しかったね」

　このときのFAで、憧れの王監督のダイエーから離れた武田は、長嶋監督のオファーを断って、星野仙一監督率いる中日へ移籍した。そして2001年に中日から戦力外通告を受け、巨人に入団したのが2002年のこと。このときもう長嶋は、前シーズンいっぱいで監督を勇退していた。

　長嶋茂雄は、武田にとって、最後まで「一茂のお父さん」だったのだ。