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ロッテの22歳山本大斗「明日、4番な。打てよ」から始まった“和製大砲”への道…サブローHCとの二人三脚秘話「お前ならいける…言葉が暗示に」 

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梶原紀章(千葉ロッテ広報)

梶原紀章(千葉ロッテ広報)Noriaki Kajiwara

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photograph byChiba Lotte Marines

posted2025/06/09 11:05

ロッテの22歳山本大斗「明日、4番な。打てよ」から始まった“和製大砲”への道…サブローHCとの二人三脚秘話「お前ならいける…言葉が暗示に」<Number Web> photograph by Chiba Lotte Marines

さらなる活躍が期待される山本大斗

 迎えた2025年シーズン。豪快な花は、少しずつ咲きつつある。4月16日のファイターズ戦でプロ初本塁打。そして6月4日のジャイアンツ戦でついに「4番」に座り、いきなりの本塁打を記録した。

「試合後に映像をチェックしたら、打った後にベンチでサブローさんが笑っていた。それが嬉しかったなあ」と子供のように喜んだ。

“恩人”との不思議な縁

 サブロー氏はプロ11年目の2005年8月13日のバファローズ戦で、初めて4番に起用された。試合前、「オレが4番で起用されるのは最初で最後になるかもしれないから、スタメンのボードの写真を撮っておいて」と冗談を言っていた。

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 すると初回に7号ソロを放った。しかもその試合で彼が打った相手投手は、現マリーンズ監督その人、吉井理人投手だった。このことは、打たれた方も、打った方も記憶に残っていた。一方で伝え聞いた山本は、「ガチで言ってますか? マジかあ。すごくないすか? めちゃくちゃビックリしました。不思議ですね」と少年のように目を輝かせた。

 豪快なスイングをすることから「ダイナマイト山本」。このネーミングは2022年に一軍監督に就任した吉井監督がフェニックスリーグを視察した際に命名している。20年以上の月日が経過して、3人の人物から新たなドラマへと繋がっていく。これもプロ野球の大きな魅力の一つだろう。

「今は自分として勝負できる状態に来ていると思っている。チャンス。もっともっと打ちたい。チームを勢いづかせるホームランを打ちたい」と山本の鼻息は荒い。

 長年、右の和製大砲の誕生が望まれてきたマリーンズに、ついに一筋の光明が差し込んでいる。

 マリーンズの「ダイナマイト山本」。そのドラマチックな物語は、まだ始まったばかりだ。

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