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〈ドジャースを猛追せよ!〉松井裕樹が明かしたパドレス投手陣結束の秘密「ストロング・スタート」キャンプから繰り返した“合言葉”の成果
posted2025/06/01 11:06

チームメートからの信頼も厚い松井裕樹
text by

山田結軌Yuki Yamada
photograph by
Getty Images
パドレスでリリーフとして奮闘中の松井裕樹投手。後編は好調維持の理由と、ワールドチャンピオンのドジャースを追随するパドレス投手陣の結束秘話に迫った。〈全2回の後編/前編から読む〉
同地区にはワールドシリーズ王者のドジャースがいる。そして、そのライバルは過去12年で11度、地区優勝を果たしている。パドレスにとっては、絶対に越えなければならない壁、そして避けては通れない強敵だ。
開幕ダッシュ成功の陰に…
4月から5月上旬は、チームリーダーのマニー・マチャドとフェルナンド・タティスJr. の打撃が好調でドジャースと地区首位を争った。そして、上位をキープするチームの大前提は投手陣の安定だ。打線のみならず、ピッチャーの奮闘が開幕ダッシュを成功させている。その一因として、松井なりに思い当たることがある。
「スプリング・トレーニングの時に『とりあえずストロング・スタートをするんだ』とバッテリーのミーティングで話をされたんです。何回も」
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昨季は韓国ソウルでの開幕戦があり、一昨年はWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)があった。チームのメンバーがそろって、米国での開幕に向けて一致団結して調整を進める。そのプロセスがたどれなかった。だからこそ、ルーベン・ニーブラ投手コーチが中心になり「ストロング・スタート」がパドレス投手陣の合言葉になった。