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「またゼロか」の評価狙って…パドレス・松井裕樹メジャー2年目の戦略的変化「スプリットは落ち幅10cm増」目指す“勝ちパターン”入りへの道筋
posted2025/06/01 11:05
リラックスした表情を見せる松井裕樹
text by

山田結軌Yuki Yamada
photograph by
Yuki Yamada
パドレスでリリーフとして奮闘中の松井裕樹投手。そのリアルな“現在地”と本人が語る「勝ちパターン」への道筋とは−−。〈全2回の前編/続きを読む〉
決して派手な活躍ではない。だが、確実にその力をチームは必要としている。パドレスでメジャー2年目を過ごす松井裕樹だ。
“勝ちパターン”入りを掴むために
プロ野球楽天で通算236セーブを挙げた日本を代表するクローザーは、海を渡り、役割は変わった。出番は僅差のビハインド、先発投手が早期降板した後の2番手、4点差以上のリードでの終盤……。どれもいわゆる“楽な場面”ではない。しかし、日本時代に担ってきた勝利を締めくくる役目、あるいは勝利パターン継投のポジションはつかめていない。無論、松井の最終的な目標はメジャーのクローザーであり、勝利継投を任されることだ。では、そこまでの距離感をどう感じているのか。
「とりあえず『(松井を)いつ出してもゼロで帰ってくるなあ』みたいに思われたい。うわ、今日すごかったなっていうよりは『なんか、こいつ、またゼロ(無失点)か』みたいな感じ。『(首脳陣に)じゃあ、ちょっと(勝利継投の)パターンでいってみるか』と思わせたいですね」
