「やっぱり縁があったから…」高校駅伝で話題の“集団転校”…転校して“来られた側”の経験者が「都大路で初出場・初優勝」を経て伝えたいこと 

　そして、今回の集団転校の報に当たって、転校生を受け入れる鳥取城北高の生徒たちの心情を慮り、こう言葉を続けた。

「結局は本人たちがどう思っているかが一番だと思うので。そこは思うように行動をすればいいと思います。反発するなら、それはそれで仕方のないことでもある。そういう反骨心を武器に伸びるケースもあるかもしれませんし、もしくは『あの人たちに負けない』という気持ちで、強くなれるかもしれない。とにかく自分たちの思いに、考えに正直に行動してみたらいいんじゃないかなと個人的には思いますね」

今回の鳥取城北はどんな結果に…？

　4月。さっそく大牟田高から鳥取城北高に転校した選手が活躍を見せた。

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　4月29日の織田幹雄記念国際陸上の男子5000mB決勝では、大牟田高のエースだった本田桜二郎が、13分51秒20の自己ベストで、実業団や大学生をも破り組1着でフィニッシュした。

「今はまだこの道が正解かどうか分かっていないんですけど、自分たちは“正解を選ぶんじゃなくて、選んだ方を正解にする”ということを考えてやっているので、これからこっちを選んで正解だったと思えるような練習だったり、レースをしていきたいと思います」

　正式なユニフォームはまだ届いておらず、紫のランニングウエアには「鳥取城北」と書かれたシールが貼られただけだったが、本田はきっぱりとこう言い切った。

　また「自分たちの最終目標は都大路で優勝すること」と目標も明確だ。

　昨年全国準優勝の選手たちが転校してきたのだから、これまで以上に鳥取城北高のメンバー争いが熾烈になるのは必至だ。

「自分たちが大牟田でやってきたことや考え方を共有し合って、全体のレベルアップを図っています」

　本田はこうも話している。

　もともと鳥取城北に在籍していた選手たちには、今回の件を「強くなるチャンス」と捉えて奮起してほしいと、老婆心ながらそう願わずにはいられない。

　秋には、真の意味で生まれ変わった鳥取城北高の活躍が見たい。

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「そんなのありえないっすよ」のハズが…高校駅伝で話題の“集団転校”問題　転校して“来られた側”の胸中は？ 経験者が振り返る「狂騒曲のリアル」

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