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プロ野球PRESSBACK NUMBER
「ソフトバンクは“数字”に厳しすぎ」ホークスOBが語る、ソフトバンク“育成の弱点”「水谷瞬も吉田賢吾も…日本ハムに移籍するとブレイクする事情」
text by

遠藤修哉Naoya Endo
photograph byJIJI PRESS
posted2025/05/09 18:29
右脛骨骨挫傷で離脱中の柳田悠岐(36歳)。ソフトバンクは主力にケガ人が続出している
「そもそも根本的なところで、ソフトバンクは『数字』に頼りすぎている気がするんですよ。球団の方針として、『打球速度がある数字を超えないと一軍に上がれない』といったものがあるんですが、そういうシステムが、実は個々の選手の能力を正しく捉える邪魔をしているんじゃないか。実際、ホークスを出ていった選手ってそのあと活躍するじゃない? 日本ハムに行って、昨年ブレイクした水谷瞬(打率.130、1本塁打)は少し出遅れているけど、今年移籍した吉田賢吾(.271、3本)など若手選手が新天地で活躍している。水谷も吉田も、もしソフトバンクに残っていたら将来的にはレギュラーになる逸材でしょう? のびのびやらせるのも大事じゃないかな」
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最後に、ここまで首位(オリックス)から6位(ロッテ)まで5ゲームの間に収まっているが、これを武田氏はどう見るのか?
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「これみんな『まだ、5ゲーム』と思っていると思うんだけれど、5ゲームって結構あるんだよ。それこそ5連勝5連敗で縮まる、と思うけど、そんなことはそうそうないからね。一般的には縮めるのは1カ月強かかると言われている。それこそゲーム差が10ついたら、危険信号となるんだよ。首位と10ゲーム離されると『ダメオーラ』がチームを支配するよね。ソフトバンクも踏ん張りどころ。ここで離されると一気にダメになってしまう可能性があるよ」
ペナントの行方を握る5月。パ・リーグはソフトバンクの“反攻”に期待したい。

