「メジャーで通用しない」評が激変…菅野智之35歳を大物メジャーOBが“異例の絶賛”「なぜMLB打者はスガノを打てない？」球速は平均以下も…「芸術的だ」 

ジラルディ「6つの球種を持ち、どれも10％以上投げているというのは、かなり多彩な投球だ」

コーン「すごく多彩だね。6種類もの球があり、しかもどれもストライクが投げられる。驚くべきことだよ。6球種を持っている投手は他にもいるけど、どれかを30％くらいメインに使うとか、偏っている。6種類を等分にちりばめるのは、打者にしたら予想できない球のミックスになる」

「見てくれ。ゾーンのぎりぎり境に…」

コーン「（2回1死からドミンゲスをスプリットで空振り三振に仕留めた場面で）スガノはこういう投球ができる。見た感じはスーパーシンカーだよ。ハードシンカーだ。89マイル（約143km）の球速で、狙いどころが非常に見事で、打者の虚をつく。日本で素晴らしい実績を残した、まさにプロフェッショナルのピッチング」

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ジラルディ「見てくれ。ほんのわずかにストライクゾーンの、ぎりぎり境に投げている。球にパワーがないからゾーンの内側に入り過ぎると危険だからね。彼のコントロールはファンタスティックだ」

コーン「今夜はいつもより球速も出ている。速球は平均93マイル（約150km）だ」

ジラルディ「三振を多く奪っているのは球速が出ていることも関係しているだろうね。スプリットとスイーパーと速球のバリエーションがより際立つ」

かつて松井秀喜やイチローの監督だったジラルディ ©Naoya Sanuki

コーン「自分も経験があるが、球威がある日は、他の球も切れが出る。（3回の2つ目の三振を奪ったスプリットは）球がよく動いていた」

　MLBの公式データ解析システム「スタットキャスト」のデータによると、菅野の持ち球はスプリット、スイーパー、フォーシーム、カーブ、カットボール、シンカーの6種類。このうちスプリットが20％を超えていて、他の球種は約12～19％の配分になっている。真の多彩さと、大物解説者もうなるほどの制球力。それがメジャーでも、菅野の武器になっている。

　この2人は試合中、さらに菅野を絶賛し続けた。

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