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「アレがオレの最高の一発よ」岡田彰布が明かした阪神“伝説の3連発”「必ず変化球が来るとわかったわ…ホンマに気持ちのええホームラン」 

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内匠宏幸

内匠宏幸Hiroyuki Takumi

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photograph bySANKEI SHIMBUN

posted2025/05/15 17:02

「アレがオレの最高の一発よ」岡田彰布が明かした阪神“伝説の3連発”「必ず変化球が来るとわかったわ…ホンマに気持ちのええホームラン」<Number Web> photograph by SANKEI SHIMBUN

1985年の阪神対巨人戦で、阪神クリーンナップによる「伝説のバックスクリーン3連発」の3本目を放った岡田彰布

「手が小さいし、指が短い。だから投手ではなくバッターで進んでいけ」

 岡田は投手としての力も図抜けていた。小学生の時、草野球の投手として大人を相手に投げてきりきり舞いさせていた。高校時代は大阪選抜チームの先発投手として、その年の日本代表チームを封じた。

 それでも岡田は決めていた。これからは打者として挑むと。

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 幼い頃からの憧れだった早稲田大学に進学するために、野球の練習の合間に塾にも通った。高3の夏、岡田はその早大野球部を震撼させるバッティングを見せている。セレクションに臨んだ岡田はフリー打撃で、早大の安部球場のレフト後方に打ちまくったのだ。

「もう50年も前のことやから、いろいろな説があって。はっきりと覚えてないけど、オレの記憶では10球打って、10球、レフトのネットを越えていったと思うわ」

「下半身が打撃ではすべて」

 念願を果たして入学した早稲田での4年間、岡田は打者としての基本を身につけていった。当時、岡田には決め事があった。スポーツの世界でよくいわれる「心・技・体」の優先順位を、岡田は「体・心・技」とし、身体の強さが打撃の強さにつながると信じていた。

「バッティングには確かに『技』の部分は必要やけど、それは練習すればあとからついてくる。まず負けない『体』を作ること。やっぱり下半身が打撃ではすべてに近いから。だから『体』を強くすることに注力したんよ」

 大学で「体」を強くするという目的をほぼ達成した岡田は、プロに進むことになる。

 もうひとつ、早大在学中の岡田の打撃理論にまつわるエピソードが残っている。

【続きを読む】サブスク「NumberPREMIER」内の「下半身の強さには自信があった」岡田彰布が語る「オレの最高の一発」と“データ偏重”への警鐘「理想とする打撃フォームは…」《名将の打撃論》で、こちらの記事の全文をお読みいただけます。

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