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「別に僕、前回予選で悪いことしてないですよ」冗談めかす鎌田大地だが…“名門バイエルンの重要戦力”DF伊藤洋輝を日本代表で生かすキーマンでは
posted2025/03/20 06:02

鎌田大地と伊藤洋輝。ドイツで存在感を増した2人の選手が、日本代表で新たな化学反応を起こすか
text by

ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph by
Kiichi Matsumoto/JFA
三笘だけでなく…左サイドで伊藤をどう活かすか
ドイツの名門バイエルン・ミュンヘンで日に日に存在感を増している伊藤洋輝をいかにしてグループに上手く組み込み、チーム力を上げるのか。サッカー日本代表が20日の19時35分、埼玉スタジアム2002でキックオフを迎える今回のバーレーン戦では、それも大きなテーマになる。
W杯本番で結果を残すという目標のためには――予選を突破しないといけないものの――この試合がゴールではあろうはずがない。久保建英もこう話している。
「W杯に行くことが目標のチームではないので。勝てば、W杯出場というボーナスがついてくるくらいの感覚で、目の前の相手に勝つことに全力で臨めればなと思います」
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ディフェンスラインにケガ人が続出しているタイミングに加え、来年の本大会に向けてチーム力を上げるために何をすべきか。それをみんなが考えているからこそ、伊藤の力を日本代表に還元する道を模索するのは意義のあるトライだ。
振り返ってみると、これまで伊藤が日本代表のピッチに立つ時間の大半で求められていたのは、左アウトサイドの攻撃的な役割を担う三笘薫をどう活かすかだった。もちろん、三笘がその能力をさらに発揮できるための方策は今後も考えていくポイントだろう。しかし、今はそれだけではない。伊藤は現在もっとも高いレベルで“ヨーロッパでの日常”を戦っている選手であり、同時にバイエルンでは実に色々な役割を担っているからだ。
伊藤がバイエルンで与えられる“4つの役割”
じつは2月12日のセルティックとのCLで実戦復帰を果たしてから、伊藤はすでに4つのポジションとタスクを与えられているのをご存じだろうか。以下が、その概要だ。1は3バック、2~4は4バックの左SBで出た際に大まかにわけて3つのパターンである。
1:3バックの左センターバック
2:攻撃時にも最終ラインに残って組み立てに参加する
3:攻撃時にはボランチのような位置でプレーする
4:攻撃時にはインサイドハーフのように動き、左サイド内側のレーンでダイナミックに上下動を繰り返す
多くの役割を求められ、重要な戦力となりつつある状況を、本人はどう考えているのか。今回の合宿初日、伊藤に直接問うたところ、こんな答えが返ってきた。