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「大谷翔平選手らしいなと」カメラマンが見た“エスコートキッズへの神対応”…開幕戦から“和やかすぎるドジャース”の裏にあったリーダーシップ
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byNanae Suzuki
posted2025/03/26 11:10

開幕シリーズ第2戦の国歌斉唱前、エスコートキッズの帽子をさりげなく取る大谷翔平
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「大谷選手らしいなと」カメラマンが見た“気遣い”
撮影者として、大谷自身の変化も感じている。
「大谷選手の表情のバリエーションは、以前からとても豊かでした。しかしドジャースにやってきて、エンゼルス時代よりもさらに“はじけている”のかなと感じます。キャリアとともに積み上げてきた自信があるから、より自然体に近づいているのではないでしょうか」
自然体でのしぐさといえば、こんなシーンもあったという。
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「2戦目の国歌斉唱の際に、エスコートキッズの帽子をそっと取ってあげていたんです。すごく大谷選手らしい場面だったなと。ドジャースタジアムでボールボーイを気遣っている姿もよく見ます。こういうことが自然にできてしまうのは、初期の頃から変わらない。だんだん身につけたというよりは、天性のものなんだと思います」
撮影者が明かす“ある悩み”
かくいう大谷も、開幕戦後には「珍しく緊張していた」とコメントし、多くのファンを驚かせた。そのなかでも、鈴木は大谷のすごさを、ある点に着目して解説してくれた。
「ルーティーンは淡々と、変えずにやっていますよね。打席に入るまでの一つ一つの所作には、寸分の狂いもないんです。何回写真を撮っても、同じ。写真を重ねてみても、それがどの打席のものなのか、絶対分からないですよ。それって、美しいなと。写真としては変化が出ないので、撮影者としては悩ましいところですけどね(笑)」《後編に続く》
(撮影=鈴木七絵)
