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箱根駅伝PRESSBACK NUMBER
「青学大・箱根駅伝4連覇を支えた無双のエース」や「あの金髪個性派ランナー」も…今年現役に別れを告げる選手たちを大調査!<一覧リスト付>
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佐藤俊Shun Sato
photograph byYuki Suenaga
posted2025/03/25 11:04

2015年に進学した青学大で無双の活躍。卒業後はGMOインターネットグループで走った森田歩希も引退
マラソンでは18年に青梅マラソンで優勝すると北海道マラソンでも優勝、19年のMGCでは10位と健闘。22年の大阪マラソンでは同学年の初代「山の神」こと今井正人と、「同期だけには負けたくない」という気持ちで競り合い、37歳にして2時間08分04秒の自己ベストをマーク。レース後、今井とハイタッチを交わした。
23年パリ五輪のマラソン代表の座をかけたMGC(16位)にも出場、最終的に19本ものマラソンを走った。今年の都道府県駅伝は走れなかったが、大阪ハーフマラソンで中1から始まった28年の陸上人生に終止符を打った。
すでに陸上部を退部し、社業に専念。鳥取支社に転勤し、役職は広報グループ担当副長で、40歳の“新入部員”として働いている。中国地方では広く知られた存在ゆえ、これから会社の顔として広報活動をしていくことになるが、習慣づいた毎朝のランは今も欠かさないという。
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ここ数年は、今後の指導を意識して、自分がやってきたことを言語化し、練習や気が付いたことなどを書き留めてきたという。いつか最強の市民ランナーとして、あるいは指導者として陸上の世界に戻ってくるだろう。
法大シード権に貢献の川上有生、拓大で箱根2度の中井槙吾らも
他にも引退した選手を駆け足で紹介していこう。
法政大3年時、98回箱根駅伝(22年)の10区で11位から逆転でシード権を獲得、4年時は3区13位でシード確保に貢献した川上有生(セキノ興産)は、まだ24歳。今年のニューイヤー駅伝にも7区アンカーで出走するなど今後が期待されていたが、本人の申し出により引退が決まった。
同じセキノ興産では、拓大時代、94回箱根駅伝(18年)9区7位、96回大会を9区12位で駆けた中井槙吾も現役を引退し、社業に専念する。
コモディイイダの青木雄貴、九電工の東遊馬、安川電機の岡田浩平も引退を表明。
埼玉医科大学グループの石綿宏人、中学時代に彼と同時期に駅伝を始めたヤクルトの高橋翔也、さらにトヨタ紡織の大池達也、愛知製鋼でともに順大出身の松村和樹、真砂春希らは、いずれも今年の大阪マラソンを最後に引退した。
高校や大学、箱根駅伝から実業団で陸上を盛り上げてきた彼らの足跡は、今後も色褪せることはないだろう。
〈全2回の2回目/はじめから読む〉
