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落合博満“じつは中日コーチ人事で異変あった”監督1年目…一軍から二軍降格、電撃辞任まで「メディアに情報漏えいが原因」説は本当か? 鈴木孝政に直撃
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岡野誠Makoto Okano
photograph byTabun Matsuzono
posted2025/03/14 11:02

落合博満監督が鈴木孝政を二軍投手コーチに配置転換したとされている。あの噂の真相とは
1年でコーチ辞任…落合監督との会話
「二軍監督の佐藤道郎さんが落合さんにファームの報告をする時、ナゴヤドームまで車で送って行きました。監督室にも入りましたよ。2人が会話していて、俺は喋らなかったですけどね。二軍では佐藤さんやコーチ陣がすごく気を遣ってくれた。ありがたかったです」
年俸4000万円の3年契約を2年残して、孝政は自ら身を引いた。日本シリーズ第6戦の日、球団に辞意を伝え、その2日後、球団事務所に呼ばれると、西川順之助球団社長、伊藤一正球団代表、そして落合監督がいた。
「16時に呼ばれたから、食事でもしながら『なんでやめるんだ』って事情聴取されるのかなと思ったの。でも、30分くらいで終わっちゃった。『わがままを言います。やめさせてもらいます』って話しましたね。落合さんには『気が短いな』って言われた。『短くはないです』と返しましたけどね」
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退団後、孝政と落合は交流がなくなったわけではない。キャンプや試合に赴いては話を聞き、優勝時にもテレビ番組でインタビューをしている。
孝政が語った…意味深な一言
監督初年度でお互いに手探りのため、微妙な齟齬が積み重なり、誤解が生じたのか。少なくとも取材中、孝政から落合に対する非難の言葉は一度もなかった。正確には取材後にも、である。二人の間に何があったのか。すべては聞けなかったが、孝政はこうも口にした。
「落合さんは俺のこと嫌いじゃないと思うよ。それだけは言える」
〈つづく〉
