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「お前ちょっと座れ」中嶋聡監督に呼び出され…昨季引退のオリックス・佐野皓大が明かす野手転向と“恩師”の導き「もっと食らいついていけばよかった」

posted2026/05/03 11:01

 
「お前ちょっと座れ」中嶋聡監督に呼び出され…昨季引退のオリックス・佐野皓大が明かす野手転向と“恩師”の導き「もっと食らいついていけばよかった」<Number Web> photograph by Noriko Yonemushi

現役時代を振り返った佐野皓大さん。現在は球団職員としてチームを支えている(2026年1月撮影)

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米虫紀子

米虫紀子Noriko Yonemushi

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Noriko Yonemushi

 昨シーズン限りで現役引退したオリックスの佐野皓大さん。投手としてスタートしたプロ生活では、イップスとの闘いや野手コンバートなど様々なことを乗り越えてきた。波乱万丈の現役生活、仲が良かった山本由伸投手(現・ドジャース)のこと、引退決断とセカンドキャリアへの思い……。今シーズンから二軍のサブマネージャーを務める佐野さんに聞いた。〈全3回の2回目/つづきを読む〉

◆◆◆

 手のひら中にできたマメが潰れて、血がにじむ。その上からテーピングをぐるぐる巻いて、痛みに痺れる手でバットを握り、振り続けた。

 佐野皓大が投手から野手への転向を決めたプロ3年目、2017年の秋季練習の光景は壮絶だった。

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「ピッチャーの手になっていたんで、仕方ないですね。皮がね、もう全然違うんで」

 今ではそう言って懐かしそうに笑う。

スイッチヒッターにも挑戦

 最初はショートからスタートしたが、2018年の途中に外野手に転向。右打ちから、俊足を活かすためにスイッチヒッターへのチャレンジも始めた。7月に早くも支配下に復帰すると、その年の最終戦で代走として、投手では果たせなかった一軍デビューを果たす。19年は68試合、130打席と大きく出場機会を増やし、20年はチーム最多の20盗塁を記録した。

「当時監督だった福良(淳一)さんや西村(徳文)さんが可愛がってくれたのでありがたかったです。鬼のように練習させてくれましたし(笑)。弓さん(弓岡敬二郎・当時二軍ヘッドコーチ兼育成統括)もずっと付きっきりで振り込ませてくれました。しんどかったですけど、ありがたかったですね」

 そして、中嶋聡前監督も、二軍監督時代から佐野を気にかけていた。

「僕が一軍に行っている時も連絡をくれましたし、キャンプ中に大腿四頭筋を痛めながらやっていた時に、ホテルの監督室に呼ばれて、『お前ちょっと座れ』と言われたことがありました。なんの話かな?と思ったら、治療してくれて。1時間ぐらいずっと、足で踏んだりしてほぐしてくれました」

【次ページ】 中嶋前監督がくれた“きっかけ”

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