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「IDP…これからなんです」なでしこDF北川ひかるが“長谷川唯とハグ”優勝後に証言「ひらがなで記された“ようこそ”」ニールセン新体制が面白い
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byJFA/AFLO
posted2025/03/08 11:00
なでしこジャパンDFの北川ひかる。ニルス・ニールセン新監督のチーム作りがどう進んでいるかを証言していた
「今回から『IDP(Individual Development Plan)』という形で、個人個人の戦術をしっかり伸ばしていこうと。それぞれ課題は与えられているというか……これから与えられる形なんですが。自分たちのクラブでやっている時も、しっかりと継続してトレーニングしてほしいということです」
戦術と言えばポゼッションの仕組みや最終ライン統率など、チーム全体やポジションごとのユニットについて着目されることが多い。ただW杯出場に王手をかけている男子日本代表を見てわかる通り、最終的に局面を打開するのは三笘薫や久保建英、遠藤航らヨーロッパ各国のクラブで個人戦術に磨きをかけつつ、自分のストロングポイントを出している選手である。
なでしこジャパンの中核メンバーはマンチェスター・シティを筆頭に、イングランド、ドイツ、アメリカなど各国の名の通ったクラブに所属している。その上でJFAの『Japan's Way』にも記されている「IDP=個人育成プラン」を導入することによって、各所属クラブで課題改善に臨むようだ。
2015年以来のトップ5入りを果たしたことで
シービリーブスカップ優勝を受けて、なでしこジャパンは2015年以来となるFIFAランキングトップ5返り咲きを果たした。「チャレンジせずに、失敗しないっていうのはダメだと伝えられた」とは第1回などで触れた古賀塔子の言葉だが――53歳のデンマーク人指揮官とともに歩む新たなアプローチは、日本サッカーの新たな実験と言えるかもしれない。〈第1回からつづく〉

