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「久保建英が絶叫…悔しそうに顔面を」マンUを本気で倒しにいった“核心の1枚”カメラマンが間近で激写「同点弾演出CKだけじゃない」激情ぶり
posted2025/03/10 17:01

ELマンチェスター・ユナイテッド戦での久保建英。赤い悪魔相手にカメラマンが見た“激情”とは
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中島大介Daisuke Nakashima
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Daisuke Nakashima
3月6日、UEFAヨーロッパリーグのラウンド16ファーストレグ、久保建英が所属するレアル・ソシエダvsマンチェスター・ユナイテッド戦を撮影するため、ソシエダのホームスタジアムであるレアレ・アレーナへ向かった。
どんよりとした空模様ながらも、気温はさほど低くはない。どこからかチュロスを揚げる香ばしい香りが漂ってくる。駆け抜けていく少年たちの背中には、誇らしげに14番とTAKEの文字が揺れている――。
格上マンU相手にも久保は積極的だった
リーグフェーズでの戦いを終え、ホームアンドアウェーのノックアウトステージが始まった。ソシエダの相手は、イングランドの古豪マンチェスターU。ファンの数が世界で最も多いとさえ云われる、世界屈指の人気を誇るビッグクラブだ。
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かつてはCLの常連だったレッドデビルズを、ELの舞台で見る寂しさも感じなくはないが、リーグフェーズを順当に3位で勝ち抜いており、プレーオフを戦わざるを得なかったソシエダから見れば格上になる。
18時45分キックオフということもあり客足は鈍かったが、徐々にスタジアムを青と白のファンが埋めていった。選手がアップに現れると、大人子供関係なく大きな声援を送っている。その中にも、少なくないTAKEユニホームの現地ファンの姿を撮影することができた。
初戦をホームで戦うソシエダは、ファンの後押しを受けてなんとか先勝を挙げたかったはず。
野太い歓声が包む“夢の劇場”ことオールド・トラッフォードでのセカンドレグが容易くないのは分かりきっている。だからこそキックオフから果敢に前プレスをかけ、積極的に攻撃に出ようとするホームチームの姿があった。
久保が相手GKにまで先陣を切ってのプレスをかける際には、大きな歓声が上がった。
気づけば上がっていたプレースキッカーの序列
対するマンチェスターUは、やや守備に重きを置いた5バックで迎え撃った。右サイドいっぱいに開いてボールを受け、縦への突破やカットインからの展開を得意とする久保にとっては、常に2枚目のカバーが付く5バックは攻略難度が高い陣形となる。
さらにベストメンバーでこの試合に臨んだソシエダだったが、攻守の要マルティン・スビメンディが急遽病気によりベンチ外になったことが大きく影響し、中盤からの的確なパスを久保の元へ届けることができず。前半は久保、そしてチームとしても効果的な攻撃を見せる機会は少なかった。