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「元旦も練習しました」DeNA復帰2年目の筒香嘉智が沖縄の自主トレで明かした打撃の感覚「日本シリーズ2日前に“パチンとハマる瞬間”があった」 

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鷲田康

鷲田康Yasushi Washida

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posted2025/01/31 17:00

「元旦も練習しました」DeNA復帰2年目の筒香嘉智が沖縄の自主トレで明かした打撃の感覚「日本シリーズ2日前に“パチンとハマる瞬間”があった」<Number Web> photograph by Yasushi Washida

DeNA復帰2年目を迎える筒香嘉智が、沖縄での自主トレで打撃の感覚について明かした

「もちろん、去年の姿っていうのは、これは『落ちたな』って思われるのは分かっていました。でも、ポジションを取る、そこの競争に関しては、アメリカでもある一部の人以外は当たり前のように起こることなので。そこに対して『やってやるぞ』もないですし『やらないとやばい』という感覚もない。粛々と自分の野球をやるっていうイメージですね」

――その根拠は去年の日本シリーズの感覚、自信があるから?

「そこが自分の中では大きく変わっている、変わり出したっていうのはあります。なので、それが消えるのが怖かったので、このオフは本当に休めなかったです。日本シリーズが終わってから、休んだのは1日だけ。シリーズが終わった次の日に休んで、その翌日には横浜スタジアムで練習していました。年末年始も休んだのは1月2日だけです(笑)」

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――元旦も練習したんですか?

「練習しました。(自分で作った少年野球のグラウンドと室内練習施設のある故郷の和歌山県)橋本に帰っていたので1日も3日もですね。もちろん週に1回のオフとかは作りましたけど、ずっとやり続けていました。もちろんあの感覚を持続していたいということと、キャンプで慌てたくないっていうのもあるので。沖縄での自主トレでもライブBPとか、実戦形式の感覚を入れてやっています。今から試合でこの状態だと、これが起こるとか、こういうことが起こるなっていうのを自分の感覚に入れたいんです」

分かっているけど、体が反応してくれない

――日本シリーズであれだけ結果を残せても、そんなに不安だったんですね。

「その感覚が本当に自分で出なかったんですよ。うん、分かっているんですけど、体が反応してくれない。頭とか、目を瞑ったイメージとか、そういうのは凄くあるんですけど、体がそこに反応しない。そういうことがずっとあって、それじゃあ、今やっているエクササイズが間違っているのかなとか、日頃やっている身体のチェックが間違っていたのかなとか、色々見直したりもしてましたね」

――それでもその感覚を取り戻して、いまはじっくり腰を落として待ち構えられるようになった。

「そうですね。そういう感覚が戻ってきた。だからキャンプでしっかり1カ月できたら、なんかピタッて揃うんじゃないかなっていう感じはしているんです」

――楽しみですね。

「楽しみです。今の感じから言ったら、シーズンで結果を残せる自信もあります。だからキャンプも凄く自分に期待感を持って入れると思います」

<後編に続く>

#2に続く
「どう思う?」「これじゃダメだ」DeNA筒香嘉智がいま明かす日本シリーズ“選手ミーティングの真相”「普通にやったら負ける。勝ちたいなら…」

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