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マンU番記者が興奮「ミトマのビッグクラブ移籍は時間の問題だ」ブライトン三笘薫がマンUサポーターを黙らせた日「最後に三笘は現地記者を笑わせた」 

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田嶋コウスケ

田嶋コウスケKosuke Tajima

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posted2025/01/22 19:58

マンU番記者が興奮「ミトマのビッグクラブ移籍は時間の問題だ」ブライトン三笘薫がマンUサポーターを黙らせた日「最後に三笘は現地記者を笑わせた」<Number Web> photograph by Getty Images

1月19日、マンU戦。勝ち越しゴールを挙げ、ミンテと抱き合う三笘薫(27歳)

 2013年まで指揮を執ったアレックス・ファーガソン元監督時代には、決してそんなことはなかった。チーム劣勢時に同監督が審判にプレッシャーをかけ、アディショナルタイムを引き延ばしていたとされる「ファギータイム」なるものが存在し、サポーターも逆転劇を期して最後まで猛烈に声援を送ったものだ。しかし現在クラブが下位に低迷していることもあり、サポーターはすっかり諦めモードに。試合後には、ブライトンの盛大なチャントだけがスタジアムに鳴り響いた。

 三笘としては、今回の得点でプレミアリーグでの通算ゴール数を15に伸ばした。前節のイプスウィッチ戦で岡崎慎司の持つ日本人の最多得点記録14に並んでいた三笘は、新記録を打ち立てた。岡崎を抜いて単独首位に立ったことに、三笘は次のように話した。

「いずれ越えないといけなかったし、これからもっともっと取らないといけない。結果に固執するというか、チームの勝利に貢献してプレーをしないと試合に出られない。まず試合に出るというところ。その後、結果がついてくることが大事かなと思います」

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 三笘が強調していたのは、記録更新はあくまでも通過点ということ。サムライ戦士が常日頃から口にしているのは「もっと、もっと」「さらに」という言葉だ。飽くなき探究心と向上心を胸に、貪欲にゴール数を増やしていきたいと誓った。

「お辞儀パフォーマンス」

 歴史を作った得点後、三笘は左サイドでコンビを組むペルビス・エストゥピニャンと「お辞儀パフォーマンス」を披露した。2人は正面に向き合って目を合わせると、揃ってお辞儀した。このお辞儀パフォーマンスは前節のイプスウィッチ戦から始まり、2試合連続となった。試合後の取材エリアで「どういう経緯で始まったのか」と聞いてみると、三笘はこう明かした。

「エストゥピニャンが前節の試合前に言ってきて始まりました。それで今日の試合前にも(エストゥピニャンが)『俺が言ったから、カオルも決めただろ』って。試合後も彼は『俺がやろうと言ったから、カオルが決めただろ!』って繰り返していました」

 お辞儀パフォーマンスと言えば、2011~18年インテルに在籍した長友佑都が得点後にチームメートと行なっていたのが有名だ。元アルゼンチン代表DFハビエル・サネッティ氏や元イタリア代表FWアントニオ・カッサーノ氏らと、頭を下げてゴールを祝福した。エストゥピニャンがどうやってお辞儀パフォーマンスを知ったかは「わからない」(三笘)というが、前節から突然始まったこの儀式が、三笘の2試合連続弾につながった。三笘は「次やるかどうかはわかんないですね」と素っ気ないものの、幸運のジンクスとなっている一面もありそうだ。

マンU番記者「ビッグクラブへの移籍は時間の問題」

 今回のマンチェスター・U戦後、三笘のパフォーマンスに「驚いた」と興奮気味に話していたのが、英紙デーリー・テレグラフでクラブ番を務めるジェームズ・ダッカー記者である。

【次ページ】 マンU番記者「ビッグクラブへの移籍は時間の問題」

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