- #1
- #2
欧州サッカーPRESSBACK NUMBER
久保建英「CLなら…あれで笛は鳴らない」スペイン語で無念を吐露した“マドリー戦幻ゴール”…カメラマンが見続けた“タケ22歳の素顔”
text by
中島大介Daisuke Nakashima
photograph byDaisuke Nakashima
posted2025/01/13 17:20
ラ・リーガで顔の1人となった久保建英。2024年を振り返ると波乱万丈だったことがわかる
「僕達の方が優れていたのに、CLの舞台では、あのプレーでは笛は鳴らないはずだ」と。
〈やはりソシエダの中で違いを作れる選手〉と能力を知らしめた久保だったが、続くラスパルマス戦、バルセロナ戦と連続でベンチスタートに。久保のサブ起用に対して、イマノル監督の「理由は、すべてが少しずつ」というコメントが一人歩きし、移籍可能性をも含めた憶測が流れた。特にバルサ戦では久保のコンディション、怪我人の状況も鑑みた守備的な布陣で勝ち点1を狙う思惑だったが、2失点を喫して敗戦している。
それでもソシエダは、本拠サンセバスチャンに春の日差しが差し始めた3月上旬から6勝2分3敗と勝ち越すラストスパートで、最終節を残してEL出場権獲得を確定させ、最終的には6位でフィニッシュした。
五輪不参加…新シーズン序盤は苦難のスタートだった
ADVERTISEMENT
久保にとっては初のCL参戦シーズンとなったが、2024年上半期はコンディション面でも難しい時期となった。一方で、久保がパリ五輪サッカー男子代表に参戦するか否かにも注目が集まった。しかし5月のソシエダ日本遠征の際に、「僕はどうしても行きたかったとかそういう話もない」と不参加を明言。6月4日に23歳の誕生日を迎え、6月中旬のW杯予選を終えると、1カ月ほどのシーズンオフを取った。
それと並行してシーズン終盤での起用法や、CL出場権を逃したことが懸念されたか、オフ期間中、久保には移籍の噂がつきまとい、現在でも一部報道では続いている。プレシーズンのソシエダは数試合の親善試合が組まれながら、急遽オサスナ戦が中止され、同夏2度目の日本遠征が敢行された。
そんなオフを経て迎えた2024-25シーズン、ソシエダと久保にとっては苦難のスタートだった。〈つづく〉
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。