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プロ野球PRESSBACK NUMBER
「“大補強”はライデルだけだろ!」中畑清が巨人補強に喝を入れるわけは…「甲斐拓也は攻撃力がなあ」「生え抜き若手の台頭が急務じゃないの?」
text by
中島大輔Daisuke Nakajima
photograph byKeiji Ishikawa(L)/Hideki Sugiyama(R)
posted2024/12/26 11:47
ライデル・マルティネス獲得こそ高評価するが、巨人の補強・チーム状況にはどうしても求めるハードルが高くなる中畑氏
若手が突き抜けるためには、“ジャイアンツの宿命”を打ち破る必要があると中畑氏は語る。
「いっとき当たりを出しても続かないのは、その気になってしまうところがあるから。ジャイアンツは周りからチヤホヤされるしな。10年早いんだって。まだまだレギュラーのレの字もとれてないのに、その気になってんじゃねえっていうヤツがいっぱいいるわ。今の時代は、そういうときでも頭をハタくこともできない。(監督の阿部)慎之助もイライラしているんじゃないか。人間の強さっていうか、選手としての強さを一番作ってかなきゃいけないチームだと思っているんじゃないかな」
巨人のレギュラーは球界のレギュラー
中畑氏は1976年から1989年まで巨人一筋ですごした現役時代、ジャイアンツのレギュラーとしての誇りを教わった。だからこそ、後輩たちにも誇りを持って振る舞ってほしいと続ける。
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「『球界のレギュラー』だからね。ただの『ジャイアンツのレギュラー』じゃないから。そこの重さが違うんだ。俺たちはそういう教育を受けてきた。江川(卓)にしても西本(聖)にしても、原(辰徳)にしても、篠塚(和典)にしても、日本を代表する選手だという自覚を持ってやってきたと思うよ」
現在のチームを見渡すと、打線の中心には本塁打王3度の岡本和真が座っている。だが、中畑氏には「物足りない」と映っている。