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バレーボールPRESSBACK NUMBER
「お前、ユウキと全然違うな(笑)」イタリア人が驚いた大塚達宣の“グイグイ精神”…「24歳の海外挑戦」はバレー界の新しい選択肢になるか?
text by
米虫紀子Noriko Yonemushi
photograph byNoriko Yonemushi
posted2024/12/08 11:04
パリ五輪を終えてイタリアに渡った大塚達宣(今年9月に撮影)
ミラノは昨季まで石川が所属していたこともあり、大塚が一番よく映像を見ていたチームだった。
「監督を筆頭にすごく熱く、エネルギッシュで、僕が好きなタイプのチームだなと以前から思っていました。いざ入ってみてもそこのギャップはなくて、練習の熱量も高いし、チームメイトも全員がバレーのことを第一に考えている。
『チームとして』『みんなで』というのを重んじるクラブで、チームとは一体どういうものなのか、チームが結果を出すために何をすべきかといった細かいミーティングもありました。それを聞いていても納得することが多いし、すごくいいチームだなと感じています」
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そのミーティングの最中、ミラノのロベルト・ピアッツァ監督がニヤリと笑って、「絶対ユウキに見せるなよ」と釘を刺した。
「イタリア語がわからなかったから、ホワイトボードに書いてくれていた言葉をあとで自分で見返すために、写真撮っていい?と聞いたら、『いいよいいよ』って。『でも絶対ユウキには見せんなよ。もうあいつはペルージャだから』って(笑)。まあ冗談半分ですけど」
“スタートが肝心”と、ミラノ合流後はチームに溶け込むことを最優先に、コート内外でハードワークした。その甲斐あってチームに素早く馴染むことができたが、その後、思わぬ反動が――。
〈後編に続く〉