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バレーボールPRESSBACK NUMBER
「お前、ユウキと全然違うな(笑)」イタリア人が驚いた大塚達宣の“グイグイ精神”…「24歳の海外挑戦」はバレー界の新しい選択肢になるか?
posted2024/12/08 11:04
text by
米虫紀子Noriko Yonemushi
photograph by
Noriko Yonemushi
「おかげさんで、チームメイトとはいい関係性ができて、自分のことはもう結構わかってもらえてるかなと思うんですよ」
大塚達宣は爽やかなドヤ顔で言った。
取材に訪れたのは9月中旬。大塚がミラノに合流してからまだ1カ月経っていなかったが、すでにチームに溶け込んでいた。練習が終わるとクールダウンしながらチームメイトと談笑する。もう何年も海外でプレーしているかのように自然体だった。
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それは誰のおかげでもなく、大塚自身の並々ならぬ奮闘があったからだ。
イタリア到着後、すぐに練習へ
8月5日にパリ五輪を終えて帰国してからは、ほとんど休む間もなくミラノ行きの準備に追われた。ビザの取得に時間がかかったため予定していた日に合流できず、焦りもあった。
ようやく出国できたのは8月22日の夜。23日の早朝にミラノに到着し、その足でチームの体育館へ。練習していた選手たちに挨拶をして、チームスタッフに家へ案内してもらった。昼食後、「昼からの練習、どうする?」とスタッフに聞かれた。
「正直疲れてるっちゃ疲れてますけど、“めっちゃやる気ある”みたいな雰囲気を出しておいたほうがいいと思ったので、『オッケー!レッツゴーレッツゴー!』とか言って、練習に出ました。そこはもう勢いとノリで(苦笑)」
2日目は練習にフル参加した後、チームメイトに食事に誘われた。
「時差ボケで眠かったんですけど(苦笑)、絶対これ行っといたほうがいいなと思って。体育館以外でコミュニケーションを取るいい機会になるので。自分から積極的にみんなと一緒にいる時間を作ろうというのは、特に最初の一週間は意識していました」
とにかく“最初が肝心”という意識が強かった。