長年カージナルスでチームメイトだったが、今シーズン途中のトレードでドジャースに移籍したのがトミー・エドマンだ。メッツと戦ったナショナル・リーグ・チャンピオンシップ・シリーズでは打率.407、11打点を挙げる大活躍で、MVPに選出された。

エドマンの打順の謎

　特にドジャースのワールドシリーズ進出を決めた第6戦でのエドマンの貢献は大きかった。2-1の接戦だった3回裏、ホームランでドジャースの猛攻の口火を切り、リーグ優勝に導いた。

　素人にとっては、この試合のドジャースの打順は奇妙に見えたかもしれない。通常は9番など下位打線に入ることが多い小柄なエドマンが4番に座っていたからだ。だが、そんなエドマンが本塁打を放つ直前に、アレナドが予感を伝えてきたとヌートバーは振り返る。

チャンピオンシップ・シリーズ第6戦、アレナドの「予言」通りホームランを放つエドマン　©Getty Images

「この打席でホームランを打つよ」

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「一般人の友人は“なんでアイツが4番なんだ”と驚いてメールしてきたよ。でも、僕たちはすぐに納得した。メッツのピッチャーは左腕（ショーン・マネイア）だったからね。トミーはこと左腕に対しては、メジャーで最高のバッターだ。もし左とだけ対戦していたら、首位打者のタイトルを獲るぐらい優秀なんだ。

　だから、彼が2打席目を迎えたときにノーランが『この打席でホームランを打つよ』とショートメールを打ってきた。何球かしてそれが実現した瞬間、『本当だ！』と誰かが打って、ノーランが『言った通りでしょ』と打ち返してた（笑）」

　ヌートバーにとっては特に、今季のワールドシリーズが必見である理由がもう一つあった。

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