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メジャーリーグPRESSBACK NUMBER
「全球を見たよ(笑)」ヌートバーがワールドシリーズを語る「大谷は出るだけで脅威」「山本は世界唯一の男!」「エドマンのHRを“予言”したのは…」
text by
ブラッド・レフトンBrad Lefton
photograph byGetty Images
posted2024/12/05 11:01
「ワールドシリーズ全球を見たよ」と笑うヌートバーが分析する、ドジャースの勝因とは?
「ショウヘイ(大谷)とヨシノブ(山本由伸)も戦っているから、応援してあげたいんだ」
だってショウヘイがベストでしょ
言うまでもなく、23年WBCで優勝した侍ジャパンの仲間二人のことだ。
ワールドシリーズ第2戦の7回、盗塁を試みた大谷が滑り込んで左肩を亜脱臼した際には、ヌートバーもファン同様にハッと息を止めた。しかし第3戦に変わりなく大谷が1番・指名打者として出場したのを見て安心したと言う。
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「すごくホッとした。プロのアスリートとしても野球オタクとしても、ベスト対ベストの決戦を見たいから。だって彼がベストでしょう。きっとケガ以降は100パーセントじゃなかっただろうけど、それでも彼の80パーセントはほかの選手の100パーセントより上でしょう。打席に立つだけでも相手に脅威を感じさせるはず」
負傷していても脅威だった
負傷後の3試合の大谷は11打数1安打3三振という成績だった。だがそれにしても相手に十分な脅威を与えた、とヌートバーは言い切った。
「そうだよ。それほどショウヘイの存在は大きい。そして1番の彼の次にムーキー(・ベッツ)、フレディ、テオスカー(・ヘルナンデス)が次から次に出てくるんだから、とてつもない打線だ。ショウヘイがいるかいないかによって相手に与える脅威も違うし、相手ピッチャーのゲーム作りも全然違ってくるし、相手監督のブルペン起用も違ってくる。ショウヘイの我慢は、優勝という結果のためにはすごく大きかったと思う」
大谷が負傷した第2戦に白星を挙げたのは山本。6回1/3を1失点の見事なピッチングで、唯一許したヒットはフアン・ソトのソロホームランだった。ドジャースは4-2で勝ち、2勝0敗でニューヨークへ向かえた。ヌートバーの分析では、山本の好投が世界一のカギだったと言う。