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「今オフも日本に行く」ヌートバーの来季への青写真…カギになる「フライボールの技術」へ「スイングオタク(笑)」のあの強打者と自主トレを
posted2024/12/05 11:02
text by
ブラッド・レフトンBrad Lefton
photograph by
Getty Images
WBCの仲間の今シーズンの活躍を最大限評価する一方、ラーズ・ヌートバーは自身の今季の成績には不満を抱いている。2シーズン続けてケガに悩まされた。
今シーズンはまずキャンプ中に肋骨を骨折して、開幕から負傷者リスト(IL)入りで13試合を欠場した。続いて5月29日のレッズ戦でスイングを途中で止めた際に左脇腹を痛め、再び負傷者リスト入り。さらに35試合を欠場した。復帰後しばらくの低迷も含め、今季の成績は思うように伸びなかった。わずか109試合の出場で打率.244、本塁打12、出塁率.342、OPS.759。
ようやく9月に状態が上がってきた
しかし8月中旬に手ごたえを得て、いい感じでシーズンを終えられたとヌートバーは言う。
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「シーズン全体に関しては不満いっぱいだけど、9月は感覚が良かったからいい気持ちでオフに向かえた。8月のある遠征中に、自分なりのスイングを取り戻す手ごたえをつかんだんだ」
確かに9月に出場した25試合の打率.290は今季のヌートバーの月間打率で一番上。そして20安打のうちの半分の10本が長打(二塁打5、三塁打1、本塁打4)で、それも月間記録のベストだった。ヌートバーはその理由を明かした。
「手ごたえがあったのは、ゴロの打球をフライボールに変える技術。8月中旬から、打球の飛距離が出せるようになってきた。ゴロを減らすことは大きな課題で、9月はそれができ始めたと思う」
ゴロ率がリーグ平均まで改善
その言葉は数字によっても裏付けられる。シーズン全体で、ヌートバーは打球の51.7パーセントがゴロだった。しかし9月はほぼリーグ平均の44.4パーセント。今季の月別成績で唯一、40パーセント台で終えた。ちなみに、シーズン年間打球数のうちのゴロ率は、大谷が36パーセント、カブスの鈴木誠也が33.7パーセントだ。