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「救ってくれたのは(ロバートの)秋山くんでした」“はねトび”伊藤ちゃんが明かす“40歳で出産→ワンオペ子育て”「夜泣きで途方に暮れた時に…」
posted2024/12/05 11:05
text by
田中夕子Yuko Tanaka
photograph by
Tadashi Hosoda
お笑いコンビ・北陽の伊藤さおりさん(50歳)。『はねるのトびら』などに出演し、人気芸人となる一方で、2010年に男子バレーボール選手の篠田歩さんと結婚。その後、40歳で第一子を出産し、現在は育児とお仕事の両立に奮闘している。芸人からアスリート妻へのステージチェンジ、その軌跡を聞いた。〈NumberWebインタビュー全3回の最終回/第1回、第2回も公開中〉
東京から静岡へ。
40歳で第一子を出産した伊藤さおりさんは、産院を退院してから1週間後、新生児を連れて新生活をスタートさせた。
同じタイミングで夫・篠田歩さんは現役生活を引退し、コーチに就任。遠距婚生活から同じ家での暮らしに変わり、物理的な距離は縮まった。だがコーチとなった夫は選手時代よりも、むしろ多忙な毎日が続いた。
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早朝から選手の練習に付き合い、スタッフ間でのミーティングもあり、帰宅は深夜が当たり前。今でこそ「スポーツも芸能の世界も、スタッフさんの労力が改めて大きいと感謝した」と語るが、ワンオペが始まったばかりの当時はそんな余裕もあるはずがなかった。
「やっぱり“笑い”ってすごい」
娘の夜泣きに途方に暮れ、初めての子育てに「感情が“無”になっていた」。そんな伊藤さんを救ったのは、かつての戦場を共に戦った仲間の動画だった。
「(ロバート)秋山(竜次)くんの『TOKAKUKA』っていう曲がすんごい面白くて、大笑いしたんです。育児で悩んでいる他のママにも『これ面白いよ』って勧めたし、あーやっぱり“笑い”ってすごいなって思えた。秋山くんには今でも感謝してますよ(笑)」