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ドラフトウラ話…大学、社会人で2度の指名漏れ→DeNAから1位指名 苦労人右腕・竹田祐の“三度目の正直”「去年は気持ちがサーッと引いていって…」 

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沢井史

沢井史Fumi Sawai

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posted2024/10/29 11:20

ドラフトウラ話…大学、社会人で2度の指名漏れ→DeNAから1位指名 苦労人右腕・竹田祐の“三度目の正直”「去年は気持ちがサーッと引いていって…」<Number Web> photograph by Fumi Sawai

大学、社会人と2度の「指名漏れ」を経て、DeNAから1位指名を受けた三菱重工Westの竹田祐。苦労人はプロの世界で花開くか

「たくさんのスカウトの方に見てもらって、結果を出さなきゃいけないと考えすぎてしまったところもあったのですが、何をしてもいいか分からないくらいフォームがぐちゃぐちゃで。

 特に去年は、ずっと不安を抱えながらマウンドに立っていたような気がします。それでもケガをしていた訳ではないので、試合では投げなくてはいけない。でも、フォームがバラバラで球も全く行かなくて」

「何かを変えなければ」…来年も指名はない

 自分自身、何かを変えなければ来年もない。そう危機感を抱いた最中、改善点としてまず着手したのがフォーム改造だった。

「速い球を投げるピッチャーのフォームを自分のフォームと比較したときに、自分は下半身を全く使えていないと感じたので、下半身で投げられるようになりたいと思ったんです。

 去年までだと上半身頼りで、なんかこうギッタンバッコンって投げている感じだったので、フォームを見直すことにしました」

 シーズンが終わった昨年の11月からフォームをひとつひとつ見直す作業に入った。

 まずは軸足。バランスを良くするために、右足を踏み込む時間を長くした。そのために右足で耐えるトレーニングや、股関節の可動域を最大限に使えるトレーニングを敢行。トレーニングに関する動画サイトなども参考にし、身体の使い方を身に染み込ませた。

「今まで身体の使い方を意識してきたつもりだったんですけど、実際はピッチングには生かせていなかったと思います。

 大学4年生の時に指名漏れをした時も、何かを変えないといけないとは思ったんですけれど、何を変えればいいのか分からなかったんです。というか、そもそも自分がピッチングで何を大事にしていたのかと言われるとそれがなくて。ただただ投げているだけだったような気がします」

【次ページ】 去年のドラフトは「気持ちがサーッと引く」感覚

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