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「そろそろ、“NBAの一番上”が見たい」八村塁26歳、名門レイカーズで愛される日常…話題の新コーチと親友ラッセルが語る『ルイが必要な理由』
posted2024/10/21 06:00
text by
宮地陽子Yoko Miyaji
photograph by
USA TODAY Sports/Reuters/AFLO
『六年生』
10月上旬、八村塁はロサンゼルス・レイカーズのユニフォーム姿でバスケットボールを片手に持った写真とともに、インスタグラムのアカウントにそう投稿した。数日前にトレーニングキャンプがスタートし、NBAでの6シーズン目に向けて準備を始めていた。
学校とは違い、プロの世界では“6年生”が終わっても卒業ではない。簡単に契約を獲得できるわけではなく、契約期間中でも途中解雇されることも珍しくない厳しい世界において、どこまでその年数を伸ばしていけるのか。そのためにはどんなプレーをし、どんな面で成長が必要なのか。経験年数とともに高まる期待にどうやって応えていけばいいのか。八村は最近、そういったことも考え始めていた。
「僕のキャリアの中で、行くチームによって期待も徐々に上がっているというのもわかりますし、そういう中で自分のプレーを出しながら、チームから好まれるような、コーチから使いやすかったり、プレイヤー(チームメイト)からも一緒にやって楽しい、やりやすいっていうプレイヤーになりたいと思ってるので。それがNBAで長くできるための鍵だと思うので、そこは意識してずっとやってました」
「そろそろ、NBAの一番上が…」
いつの間にか、チームでも自分より若い選手のほうが多くなってきた。年齢では上から6番目、レイカーズの在籍期間も 1シーズン半となり、チームで6番目に長くなった。
NBAで年月を重ねて、プレイオフも経験したからこそ、目指したいものがある。
「そろそろ、NBAの一番上のチャンピオンシップが見たいなと思う。2年前は惜しくもその近くまで行ったんですけれど、去年は自分たちのチームとしてはあまりいい結果が出せなかったので。今年こそはと、そこを目指してやっているので。6シーズン目ということもあるので、ずっと夢に見てきたそこをしっかりと目標にして、やっていきたいなと思います」