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大谷も6打数無安打3三振で“お手上げ”快投のダルビッシュ有が20年目で「だからここまで頑張れる」原動力とは…「“Beat LA”を広めたい」
text by
四竈衛Mamoru Shikama
photograph byGetty Images
posted2024/10/14 17:00
ポストシーズン初の日本人投手同士の投げ合いにこそ勝てなかったが、円熟の投球でファンをうならせた
「自分がいろいろと考えていたやり方というか、それがうまく出せたのでそういう面では良かったかなと思います」
昨年オフ、大谷と山本が移籍した時点で、ダルビッシュは即座に「打倒ドジャース」を公言した。パドレスファンの合言葉でもある「Beat LA(LAをやっつけろ)」を「日本のファンにも広めたい」と口にするなど、強烈なライバル心をのぞかせた。
ライバルの存在が原動力に
ダルビッシュ自ら2017年に所属したこともあり、その組織力、底力を知るからこそ、真っ向勝負でねじ伏せたい気持ちは強かった。
だからこそ、大谷を封じても、チームとして倒せなかった事実から目をそむけるつもりはなかった。
「簡単に終わるチームじゃないですし、特にこのドジャースタジアムだと、まったく違う打撃になる。ドジャースの人達がいるから僕はここまで頑張れているので、本当にすごいチームだと思いました」
来季、大谷が投手として復帰すれば、「打者大谷」との対戦だけではなく、「投手大谷」との投げ合いが実現する可能性もある。
ダルビッシュが抱き続ける「打倒ドジャース」への執念は、来季以降も変わらない。