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「“オオタニと仲良し”キケはユニ姿でシャワー」「英語をホメた鉄腕ハドソン」大谷翔平やベッツ、山本由伸だけでない…ドジャース名脇役とは何者か
posted2024/10/16 17:12
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph by
Harry How/Getty Images
“超ユーティリティなポストシーズン男”キケ
<名言1>
サプライズプレゼントだ。
(キケ・ヘルナンデス/NumberWeb 2024年7月26日配信)https://number.bunshun.jp/articles/-/862361
◇解説◇
10月に開催されるポストシーズンでの活躍が目立つ選手を、メジャーリーグでは「ミスター・オクトーバー」と称する。ドジャースで言えばキケ・ヘルナンデスも、その1人なのかもしれない。
ドジャースがリーグ優勝決定シリーズ進出を決めた、パドレスとの地区シリーズ第5戦。第2戦に続いて、序盤からドジャース打線は相手先発ダルビッシュ有相手に抑えこまれそうな予感が漂っていた。その中で一発を叩き込んだのは、キケだった。2回の第1打席にダルビッシュの投じた152キロのツーシームを狙い撃ちして、打球はレフトスタンドへ。値千金の決勝ソロ本塁打となった。
キケはこのホームランがポストシーズン14本塁打目。キャリア通算でも1183試合出場で120本塁打を放っている打者ではあるが……2017年には1試合3本塁打を記録したことがあるなど、そのパワーはポストシーズンでさらに覚醒する。
また今季レギュラーシーズンの打者成績は「126試合 打率.229 12本塁打42打点」だが、数字以上の貢献度を見せてきた。ベッツやフレディ・フリーマンら野手の主力が故障禍に見舞われる中、キケが今季守ったポジションはファースト18試合、セカンド10試合、サード71試合、ショート9試合、レフト15試合、センター11試合。ライトとキャッチャー以外のポジションをこなした。
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それだけではない。ドジャースが大差でリードを許した試合では“リリーフ投手を温存する”というデーブ・ロバーツ監督の方針のもと、4試合もマウンドに立った。「4.1回 打者18人 防御率4.15」の成績を残すなど、超がつくほどのユーティリティプレーヤーである。ドジャースには2015~20年に所属し、レッドソックスに在籍したのち23年の7月末、ドジャースに復帰しているが、ロバーツ監督としては世界一に欠かせない存在として頼りにしているのだろう。
グラウンドを離れても、キケは魅力にあふれる人物である。