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「いまの西武にとても合う気がする」ベテラン野球記者が “ドラフト1位候補”154kmサウスポーにそう感じたワケは?…本人が語った「ある言葉」 

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安倍昌彦

安倍昌彦Masahiko Abe

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photograph byJIJI PRESS

posted2024/10/03 06:02

「いまの西武にとても合う気がする」ベテラン野球記者が “ドラフト1位候補”154kmサウスポーにそう感じたワケは?…本人が語った「ある言葉」<Number Web> photograph by JIJI PRESS

今年のドラフトの「目玉候補」でもある関大4年の金丸夢斗。侍ジャパンにも選出されるなど活躍した最速154kmを誇るサウスポーだ

「いい意味で」と言葉を補ったとはいえ、適当に投げて145キロ前後。そこも驚きだが、珍しくボール3つ続けたあとの「カウント球」が146キロの外角低目。すでにして、プロの「立て直し方」だろう。

「そうですね……やっぱり“最速何キロ”みたいな報道のされ方することが多いんですけど、自分としてはいちばん自信があるのは、まずコントロールなんです。でも、コントロールだと地味な話にしかならないじゃないですか。ぜんぜん活字にしてもらえなくて」

 そう話す精悍な笑顔が、誰かに似ている。若い頃の堤真一、いや宍戸開。どちらにしても、いかにもスポーツマンらしいスター性があふれる。

 スライダー、カットボールで簡単にストライクを先行させて、速球でファールを打たせる。その速球と同じ軌道からスプリットを落として一丁上がり。そのスプリットも140キロ台前半だから、もう手に負えない。

 そんな快刀乱麻のピッチングで、4回までヒット1本の5奪三振無失点。今日もこんな感じで後半6、7回まで投げて、涼しい顔でリリーフに後を任せてマウンドを降りるのか……と思っていたら、このタイミングで自分からマウンドを降りてきたから、みんなで驚いた。

 数週間後の報道で、《金丸夢斗、腰挫傷でリタイア》。

 さほど多くの「目玉選手」が見当たらない2024ドラフト。間違いなくその中心人物の一人が、投手にとって命に近い「腰」の故障。患部・程度は不明でも、夏からこの秋にかけてみんなが心配していた。

ドラフトの目玉左腕が「西武に合う」と思うワケは?

 さて、その金丸夢斗投手が実戦のマウンドに待望のカムバックを果たしたのが9月8日のこと。その2日後の10日、プロ野球では埼玉西武ライオンズの今季パ・リーグ最下位が確定した。

 実は今の西武は「金丸夢斗」にはとても合っているような気がしている。その理由、金丸投手の“ある言葉”に感じたのだ。

<次回へつづく>

#2に続く
「自分、中学、高校とちょっとショボかったので…」“ドラフト1位候補”154kmサウスポー・金丸夢斗に「左腕王国」埼玉西武を推したい納得のワケ

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