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「ショウヘイ、大丈夫か?」常勝ドジャースが秘めたスゴみ…大谷翔平・山本由伸に“1500億円投資”、ロバーツ采配の背景「アグレッシブに、だ」
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byAP/AFLO
posted2024/09/28 06:01
ナ・リーグ西地区3連覇を果たしたドジャース。ここ12年で11回の地区優勝、大谷翔平や山本由伸も日々味わう“常勝軍団たる理由”とは
周知の通り、大谷と10年総額7億ドル(当時のレートで1015億円)、山本と12年総額3億2500万ドル(同471億3000万円)でそれぞれチームに招き入れ、勝負所での殊勲打が目立つテオスカー・ヘルナンデスとも1年2350万ドル(同約34億円)の契約を結んだのが功を奏した。
さらに故障者が続出したシーズン中には泣き所だった投手陣にフラハティやコペック、内外野万能のエドマンをトレードで迎え入れ、猛追するパドレスやダイヤモンドバックスを振り切る形となった。
これだけのタレントをチームに加えられる背景には、2012年に投資グループ「グッゲンハイム・ベースボール・マネジメント」がオーナーとなり、運営会社となったことがある。それ以前は前オーナーの放漫経営がたたって低迷していたチームを、強大な資本面でバックアップしているのだ。
2人の加入で多くの日本人ファンが…
その中でチーム編成の重責を担うのが、フリードマン編成本部長である。ウォール街出身という経歴とともに20代からメジャー各球団のGMとして実績を残した。それが認められ2014年にドジャースに加わり、大型補強やトレードを実現してきた。
冒頭の言葉は2021年にフリードマンが発したもの。このシーズンには3度のサイ・ヤング賞を獲得したマックス・シャーザー、オールスター内野手のトレイ・ターナーの2人をトレード期限最終日に成立させた。それは今季の加入組にも通じる「アグレッシブ」なチーム強化の動きである。
これだけの投資をして収支バランスは大丈夫なのか? と見るのが自然だが、ドジャースは2023年シーズンにチケット収入だけで300億円近くを稼いでおり、加えて放映権料やスポンサー料など様々な稼ぎを合わせると5億6500万ドル(約819億円)にも及んだという。
そして迎えた2024年、大谷と山本加入で訪れる日本人ファンの相乗効果を踏まえれば……2人の獲得にあたって手はずを整えた“約1500億円”も投資額として回収は十分すぎるほど可能と踏んだのかもしれない。
〈大谷翔平50-50特集:つづく〉