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「ショウヘイ、大丈夫か?」常勝ドジャースが秘めたスゴみ…大谷翔平・山本由伸に“1500億円投資”、ロバーツ采配の背景「アグレッシブに、だ」
posted2024/09/28 06:01
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
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AP/AFLO
地区3連覇…「ホームで決められて最高」
<名言1>
みんな、翔平にウェルカムな雰囲気を作りたい。
(ミゲル・ロハス/NumberWeb 2024年5月18日発売)https://number.bunshun.jp/articles/-/861674
◇解説◇
大谷翔平と山本由伸にとって初となるメジャー地区優勝の美酒となった。
現地時間26日、パドレスとの首位攻防3戦目、ドジャースは0-2と2点ビハインドの7回にスミスの2ランで同点に追いつくと、1死一・二塁のチャンスで大谷がライト前に勝ち越しタイムリーを放つ。さらに続くベッツが2点タイムリーを放って一挙に突き放した。2度にわたる大谷のタイムリー安打で4-3と接戦を制した第2戦に続き、7-2で連勝。チームとしては地区3連覇を達成した。
なおドジャースは2013年から20年にかけて8連覇を達成しており、2020年代で2位に終わったのは21年だけ。ここ12年間で11回の地区優勝を果たしているのだから……常勝軍団と評しても何ら違和感はない。
「ホームで決められて最高です」
NHKが中継したシャンパンファイトで美酒に酔い、グラウンドで真美子夫人やデコピンとも喜んだ大谷がこう話す一方で、今季のドジャースは負傷禍に悩まされた。ベッツやフリーマン、マンシーらが戦線離脱を強いられ、山本由伸にグラスノー、カーショーら先発陣も軒並み故障でローテーションから外れた。
その中で「50-50」を達成した大谷翔平の存在が圧倒的だったのとともに、緊急事態の中で踏ん張ったバイプレーヤーたちの渋い働きも目立った。その象徴の1人がロハスである。
ロハスは手堅いショート守備はもちろんのこと、前半戦には「ロハスが安打を放てば24戦連続不敗」という記録が注目されるなど、いぶし銀の攻守でチームを支えてきた。パドレス戦で左内転筋を痛めたが、ポストシーズンは痛み止めを使用して出場の意向を示しているという。
グラウンド外でも今季ショートに挑戦したベッツに守備をレクチャーする場面なども紹介され、大谷のホームラン時にはベンチでの「デコピンポーズ」の相棒としてお馴染みだ。
「クラブハウスで心地よくなってほしい」
チームリーダーであり、ムードメーカーの役割も果たしている35歳は、シーズン序盤から大谷をフォローしていた。それが現れたのは5月12日、敵地でのパドレス戦でのこと。腰の張りで休養を取った大谷がロッカーにいると、ロハスがこう話しかけてきたという。