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「やりたい放題。まるでブラジルだ…強い頃の」“日本代表2戦12発”に王国記者ベタボメ「MVPは伊東純也。森保監督は別人のように攻撃的だ」 

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沢田啓明

沢田啓明Hiroaki Sawada

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photograph byKiichi Matsumoto

posted2024/09/13 11:02

「やりたい放題。まるでブラジルだ…強い頃の」“日本代表2戦12発”に王国記者ベタボメ「MVPは伊東純也。森保監督は別人のように攻撃的だ」<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto

W杯アジア最終予選、2戦連続の大勝を飾った日本代表。ブラジル人のチアゴ・ボンテンポ記者も伊東純也、森保一監督を賞賛した

「最終ラインの谷口彰悟(シント・トロイデン)、中盤の遠藤を中心に、ほとんど危なげがなかった。アタッカーたちも、しばしば高い位置で相手ボールを奪い、あるいは自陣まで戻って守備面でも貢献していた」

――この試合で、日本が改善すべき点はなかったのでしょうか?

「序盤にいくつかのパスミスがあったけれど、大事には至らなかった。ウイングバックの2人の背後を突かれるとピンチを招きかねなかったが、彼らの守備意識が高かったこと、そしてバーレーンの攻撃に厚みがなかったお陰で大きな問題とはならなかった」

バーレーン戦のMOMはウエダ。2戦通じてはジュンヤだ

――この試合のMOM(マン・オブ・ザ・マッチ)は?

「最も高く評価したいのは、上田と守田。最初の2点を取って試合の行方を決め、さらに守田の最初の得点をアシストした上田を選びたい」

――この2連戦で最も印象的な活躍をした選手は?

「伊東純也。長期間、チームを離れていたが、2試合とも途中出場でありながら、以前と同様、アグレッシブなプレーで多くのチャンスを作った。彼の奮闘でチーム全体が盛り上がったし、大きな戦力アップとなった」

――アジア最終予選で、2戦全勝。得点12で失点は0。2次予選と合わせると、8戦全勝で得点36、失点は0。日本は圧倒的な強さを発揮しています。

「過去、日本は中国、バーレーンにも苦戦したことがある。しかし、9月の2連戦では段違いの強さを見せつけた。とはいえ、試合の結果は対戦相手との相対的な関係に依る部分が大きく、対戦相手の実力も考慮しなければならない。アウェーでサウジアラビア戦と、ホームでオーストラリアと激突する10月の2試合で、日本の実力が問われることになる」

モリヤスは最近別人のように攻撃的だね(笑)

――10月の2試合で、森保監督はどのようなフォーメーションと先発メンバーを起用すると思いますか?

「わからない(笑)。9月の2試合で、彼は我々の予想を裏切り、その結果、我々の予想をはるかに上回る結果を残したからね。3-4-2-1のフォーメーションを継続するのであれば、両翼にまた攻撃的な選手を起用するのか、本来はサイドバックの選手を使うのか。あるいは、4-2-3-1に回帰するのか……非常に興味深い。これまで、私は森保監督は慎重な性格で、守備的なスタイルを好む、と考えていた。しかし、このところ、彼は別人のように攻撃的になっている(笑)」

 9月のアジア最終予選2試合は、長年、日本代表を見守ってきたチアゴ記者にとっても「驚嘆すべきプレー内容と結果」だったようだ。

中国戦評価からつづく〉

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