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山本由伸、稲尾和久も未達成「防御率0点台」中日・高橋宏斗が狙えそう…「戦後唯一の0.98」「109回で0.91」をマークした投手は誰? 

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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posted2024/08/20 17:14

山本由伸、稲尾和久も未達成「防御率0点台」中日・高橋宏斗が狙えそう…「戦後唯一の0.98」「109回で0.91」をマークした投手は誰?<Number Web> photograph by JIJI PRESS

防御率0点台と好投を続ける高橋宏斗。戦後1例しかない大記録達成となるか

 ルーキーの1959年に巨人・長嶋茂雄に「天覧ホームラン」を打たれた村山だが、抜群の制球力と精度の高いフォークで、好成績を挙げ続けた。

 1970年の村山はこの年からプレイングマネージャーに就任。江夏豊、若生智男という一線級の先発投手がいるなか、3番手として当時としては広い登板間隔で投げて大記録を作った。なお村山は1.20以下の防御率を3回も記録している。

 こうしてみると2023年、翌年からMLBに行くことになる山本由伸の防御率1.21も、歴史的なものだったことがわかる。

セパともに防御率トップは1点台の投高状態

 では2024年の防御率は、どのようになっているか。

〈セ・リーグ規定投球回数以上の防御率5傑〉 ※8月19日時点
 大瀬良大地(広)18試4勝3敗118回72振 率1.37
 森下暢仁(広)16試9勝4敗113.2回76振 率1.58
 才木浩人(神)19試9勝3敗129.2回108振 率1.67
 東克樹(De)19試9勝2敗140回98振 率1.74
 菅野智之(巨)18試11勝2敗115.2回84振 率1.87

 現時点の規定投球回数に達した投手には防御率0点台はいない。広島の大瀬良大地は8月8日の登板まで防御率0.96だったが、17日のヤクルト戦で自責点6となって1.37になった。とはいえ、7位の投手までが防御率1点台だから異様な「投高」ではある。また、パの1位、ソフトバンクのモイネロも1.50というすごい数字である。

 しかしそのほかにも、驚異的な防御率をキープしている先発投手がいる。

 高橋宏斗(中)15試10勝1敗106回104振 率0.68

 今季の高橋は出遅れて、開幕のロースターには載らなかった。二軍で4試合調整登板をしたうえで4月28日に登録された。そのために8月19日時点では規定投球回数に達していない。ちなみに二軍の4試合でも3勝1敗29回を投げて自責点3、防御率0.93と1点以下の数字を残している。

防御率0.68の高橋、被本塁打はいまだゼロ

 中日は阪神とともに最も試合消化が早くて111試合になっているから、高橋は規定投球回に達していないが、今後の登板次第で規定投球回数に到達する可能性がある。

【次ページ】 防御率0.68の高橋、被本塁打はいまだゼロ

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