伊藤智仁（ヤクルト）1993年14試7勝2敗109回126振 率0.91

　史上最高のスライダー使いと言われた伊藤智仁が、ルーキーの年に記録した。

　伊藤はこの年新人王を獲得したが、7月4日で戦線離脱している。開幕からわずか3カ月で1733球を投げた「登板過多」が原因だったとされる。

　なお防御率0点台については100イニング以上に広げても、防御率0点台は70年の村山実と93年の伊藤智仁だけだった。

　ところが今季、高橋宏斗がこの記録を更新する可能性が出てきている。

　世間的にはあまり騒がれていないが――防御率0点台は「4割打者」に匹敵する大記録と言える。「投高打低」を象徴する記録として注目していきたい。

週間記録セ：近本、モンテス、梶原が打率5割超

【2024年8月13日～8月18日 週間成績】
〈セ・リーグ〉
・今季成績
　広 島104試56勝43敗5分 率.566 差--
　巨 人109試57勝46敗6分 率.553 差1
　阪 神111試54勝51敗6分 率.514 差5
　DeNA108試51勝55敗2分 率.481 差8.5
　中 日111試46勝57敗8分 率.447 差12
　ヤクルト107試45勝58敗4分 率.437 差13

・18週目の成績
　中 日5試3勝1敗1分 率.750
　DeNA4試2勝2敗0分 率.500
　ヤクルト4試2勝2敗0分 率.500
　巨 人4試2勝2敗0分 率.500
　広 島4試2勝2敗0分 率.500
　阪 神5試1勝3敗1分 率.250

　この週は各チームが勝ったり負けたりで大きな差がつかなかった。しかし3位阪神が唯一負け越したために、2位巨人との差が4と広がった。

〈打撃成績5傑〉※打撃の総合指標、RC＝Runs Created順
　近本光司（神）22打12安1点2盗 率.545 RC8.15
　モンテス（巨）16打9安2点 率.563 RC6.03
　細川成也（中）23打9安4点 率.391 RC4.77
　梶原昂希（De）17打9安1本2点 率.529 RC4.72
　末包昇大（広）12打5安2本2点 率.417 RC4.57

　阪神の近本、巨人のモンテス、DeNAの梶原が打率5割以上の大当たり。本塁打は広島の末包、DeNAのオースティンが2本でトップ。打点はヤクルト村上宗隆の5、盗塁は近本の2が最多だった。

〈投手成績5傑〉※リーグ防御率に基づくPR＝Pitching Run順
　戸郷翔征（巨）1登1勝9回 責0率0.00 PR3.83
　東克樹（De）1登1勝8回 責0率0.00 PR3.40
　ケイ（De）1登6回 責0率0.00 PR2.55
　ジャクソン（De）1登6回 責0率0.00 PR2.55
　高橋奎二（ヤ）1登1勝7回 責1率1.29 PR1.98

　巨人の戸郷は8月8日の広島戦に続き14日の阪神戦でも2試合連続の完封。救援では中日のマルティネスが3セーブ、中日の清水達也が3ホールドを挙げた。

週間記録パ：山川が2週連続で4本塁打の固め打ち

〈パ・リーグ〉
・今季成績
　ソフトバンク108試70勝35敗3分 率.667 差--
　日本ハム108試55勝46敗7分 率.545 差13
　ロッテ109試56勝47敗6分 率.544 差13
　楽 天106試51勝53敗2分 率.490 差18.5
　オリックス108試49勝56敗3分 率.467 差21
　西 武107試31勝74敗2分 率.295 差39

・18週目の成績
　オリックス6試4勝2敗0分 率.667
　ソフトバンク6試4勝2敗0分 率.667
　楽 天5試3勝2敗0分 率.600
　西 武5試2勝3敗0分 率.400
　ロッテ6試2勝4敗0分 率.333
　日本ハム6試2勝4敗0分 率.333

　西武の連敗は8でストップ。逆に日本ハムの連勝も6で止まる。日本ハムは直近のオリックス戦で3連敗した。

〈打撃成績5傑〉
　山川穂高（SB）25打9安4本8点 率.360 RC8.18
　レイエス（日）21打9安2本4点 率.429 RC6.61
　近藤健介（SB）19打4安2本4点 率.211 RC5.07
　藤原恭大（ロ）20打7安0本0点1盗 率.350 RC4.65
　源田壮亮（西）19打9安0本3点1盗 率.474 RC4.55

　ソフトバンク山川は2週連続で4本塁打。4本塁打、8打点はリーグ1位。盗塁はソフトバンクの周東佑京が4で最多だった。

〈投手成績5傑〉
　早川隆久（楽）1登1勝9回 責0率0.00PR2.95
　有原航平（SB）1登1勝9回 責0率0.00PR2.95
　小島和哉（ロ）1登1勝8回 責0率0.00PR2.62
　山﨑福也（日）1登1勝7.1回 責0率0.00PR2.40
　宮城大弥（オ）1登1勝7回 責0率0.00PR2.29

　楽天の早川は8月13日のオリックス戦で完封勝利。ソフトバンクの有原は16日のロッテ戦で完封勝利。救援ではオリックスのマチャドが2セーブ、同じく山田修義とソフトバンクのヘルナンデスが2ホールドを挙げた。