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「月間打率.174だけど7本塁打」大谷翔平“試練の8月”歴代成績は? 取材記者陣が騒然となった肉声「“調子が悪い”のにトラウト超えOPSも」
posted2024/08/19 17:02
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph by
Nanae Suzuki,John Fisher/Getty Images
ドジャース大谷翔平が敵地セントルイスに乗り込んでのカージナルス戦で、週末に連日のアーチを架けた。
17日の第2戦は第3打席でライナー性の一撃を放ち、ライトのカージナルス側ブルペンに飛び込む第38号ソロ。18日の第3戦も同じく第3打席に、前日のプレーバックのようなライナー性の弾道でライトフェンス越えの第39号ソロを放った。
さらに17日の試合では2盗塁を決めて37盗塁としており、メジャーでも過去に5人しか達成者がいない「40本塁打40盗塁」もいよいよ射程に捉えている。
パワーとスピードは相変わらず安定している一方で、大谷について取りざたされているのが「月間打率」である。現地時間18日終了時点で「.174」と、3~7月は常に2割台後半~3割台をマークしたのと比べると落ち込んでいる。実際に大谷も囲み取材で自身の調子に言及しただけに話題となっているが……これまでも勝負の夏場に、大谷は様々な試練を乗り越えている。
18年:メジャー1年目、ヒジ負傷があってもOPS1.095
<証言1>
後退しないように、しっかり一歩ずつ前進したいなと思っています。
(大谷翔平/NumberWeb 2018年8月25日配信)
https://number.bunshun.jp/articles/-/831703
◇解説◇
まずはアメリカ挑戦1年目となった2018年だ。このシーズンは投打二刀流で鮮烈なデビューを飾った一方で、右ヒジに故障が見つかったことで、夏場は打者専念の期間となった。その中でも8月下旬には実戦的な投球練習を再開するなど、投手としての復帰プロセスを進めていた。当時、現場の笹田幸嗣記者らの取材に「まっすぐの精度も良かった。案外、カーブとかも良かった」などと語っていた。
二刀流でなくとも、アメリカではじめてのシーズンで、疲労のたまる時期。それでも大谷はこの年の8月に6本塁打18打点、OPSも1.095をマークする大活躍を見せ、3日のインディアンス(現ガーディアンズ)戦では2打席連続ホームランを放っている。投手としてはもちろん、打者としてもしっかりと「前進」していたことがわかる。
19年:「調子が悪い」のに打率.447を記録した期間も
<証言2>
悪いなりにいいところもあるのかなと思います。
(大谷翔平/NumberWeb 2019年8月25日配信)
https://number.bunshun.jp/articles/-/840506
◇解説◇
メジャー2年目を迎えた2019年、オフにトミー・ジョン手術を受けた大谷は打者専念のシーズンを送っていた。