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サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
「コウキは他選手のお手本になる」なぜパリ五輪代表FW斉藤光毅はマンCスタッフから“ケガ中に”絶賛されたか…日本人トレーナーが知るウラ話
text by
了戒美子Yoshiko Ryokai
photograph byTakuya Kaneko/JMPA
posted2024/08/24 11:04
パリ五輪パラグアイ戦での三戸舜介と斉藤光毅。昨季はスパルタでもともに戦った彼ら2人をよく知る日本人トレーナーに話を聞いた
「それこそ1試合目(パラグアイ戦)は本当に2人が活躍してくれて、すごく嬉しかったし、スパルタのクラブとしてもみんな喜んでました。でもそのあと、光毅に関しては多分コンディションなどもあって、出場時間が少し思ったようにはいかなかったのかなと。もちろん活躍してはいましたけど本来もっとできるのにな、という感じが僕にはありました。
三戸ちゃんに関しては、僕らのところでやってるのとポジション的に少し違っていたんですよね。例えばインサイドハーフで攻撃時にフォローに行って、守備の時はツートップのような形でプレーしていましたよね(※三戸はスパルタで主に右ウイングを任されている)。任されてる役割が違う中で結構前線にいる場面が多かったので、そういう風に力を発揮できるんだなと。ただ、2人にとって今後の活躍の糧になるような大会にはなったんじゃないかなとは思いました」
光毅は移籍先が決まってくる、難しい期間だったから
――斉藤選手に関しては昨季限りでスパルタを退団しており、保有元のマンチェスター・シティでオフのトレーニングをしていました(※シティが保有権を持つがプレーするクラブが決まっていない他の選手とトレーニングを行った)。そのため、代表合宿も一番乗りでしたし、コンディション調整も難しかったように見えましたが?
「そうですね。そういう面で出場時間が思ったような感じじゃなかったのかなと。おそらく、大会前のコンディション調整で、チームの中でトレーニングする期間がなかったところがちょっと響いたところはあったかなと思っていましたね」
――昨季終了直後の6月に行われたアメリカ遠征では充実しているように見えて、本番との差を感じました。
「そうですよね。光毅は移籍先が決まってくる、すごい難しい時期だったとは思うんですよね。スパルタからの次の移籍先を探す中で、オリンピックっていうのが1つ移籍のきっかけにもなるところでもあったとは思うので。本人としてはすごくそういう意味でも大事な大会だったと思うんです。ただそこに向けてのコンディション調整は難しい状況だったのかなと思って見ていました」
謙虚で真面目、周りに好かれるタイプです
――振り返ればスパルタでは、日本人が相良さんと斉藤選手の2人だけの時期が1年半ありましたよね。