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サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
「コウキは他選手のお手本になる」なぜパリ五輪代表FW斉藤光毅はマンCスタッフから“ケガ中に”絶賛されたか…日本人トレーナーが知るウラ話
text by
了戒美子Yoshiko Ryokai
photograph byTakuya Kaneko/JMPA
posted2024/08/24 11:04
パリ五輪パラグアイ戦での三戸舜介と斉藤光毅。昨季はスパルタでもともに戦った彼ら2人をよく知る日本人トレーナーに話を聞いた
「フィジカルパフォーマンスコーチという立場でチームにいるんですけど、22年6月、光毅が来るっていう話を来る1週間前ぐらいに聞きました。クラブからは“日本語のほうがコミュニケーションとりやすいだろうから、そこを手伝ってくれ”と言われました。チームにフィットしていく中での仲介役ですね。
だから、初めからそういう心づもりではいたんですけど、すごく真面目だし、性格的にもすごく良い選手だったので、楽しくできたかな。最初は自分の中では“本来の仕事があるかたわら、コミュニケーションのお手伝いというのは大変になるかな”と思っていたんですけど、全然そんなことはなくて。光毅の性格的にチームにも溶け込めていてよかったと思ってます」
――斉藤選手、どんな人柄ですか?
「すごく謙虚で、真面目で、本当に周りの人に好かれるタイプの人です」
――取材上の印象では、とても繊細なのかなと思ったりします。
「すごくいろんな人に気を使う人で“そういう面も含めてきちんとできてこそプロ選手だ”という本人の認識があるような感じがしています。本当にプロフェッショナルなんだなと思います」
マンCとスパルタでの“五輪リハビリ秘話”とは
――斉藤選手といえば昨年9月に怪我をして、ロンドンで手術。マンチェスター・シティでリハビリ、また戻ってスパルタで調整と難しい時期を過ごしましたよね。
「怪我をしたのはマンチェスター・シティから人がくることが前々から決まっていた日だったんですね。なので、すぐに手術、リハビリの流れが決まってそのコンタクトの仲介などをさせてもらいました。僕はもともとセラピストだったから、そういう意味で状況を理解しているのでクラブ側のコンタクトパーソンみたいな時期が2カ月半くらいありましたね」
――具体的にはどういうことがあったのですか?
「光毅は1人で1カ月ちょっとマンチェスターでリハビリをしていて、2週に1回はミーティングをして、リハビリスケジュールやプログラムを共有してもらいました。手術が10月の頭で、そのままマンチェスターにいって、12月中頃に一旦日本に帰ってリハビリして、年越し前くらいからスパルタに戻って来た、という感じですかね」
――その頃の斉藤選手、どうでした?