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早田ひなは満身創痍、張本美和は初出場だからこそ…シングルスに泣いた平野美宇(24歳)が“団体金メダル”のカギを握る「納得の理由」
text by
高樹ミナMina Takagi
photograph byJIJI PRESS
posted2024/08/05 17:02
シングルスでは準々決勝で敗れた平野美宇だが、団体戦では彼女の活躍がカギを握る
早田ひなは満身創痍…平野の役割が重要に
女子団体メンバーはエースの早田、2番手の平野、そして団体要員の張本美和という布陣だが、利き腕を痛めた早田は満身創痍。
さいわい4日は試合がなくインターバルにあてられたが、100パーセントの快復は見込めない。
ちなみにリザーブには木原美悠が控えているが、ルール上、早田の代わりに一度木原を起用すると再び早田に戻すことは出来ないため、早田続投の方針は変わらないだろう。
そうなると重要になってくるのが平野の役割だ。
経験豊富な平野は頼もしい存在
もちろん、2024年世界選手権釜山大会(団体戦)決勝で中国と互角に渡り合ったスーパー高校生・張本美和も大きな戦力だが、何しろ五輪初出場の16歳。独特な五輪の雰囲気に慣れるまでに多少時間がかかっても不思議ではない。
その点、メンバー3人の中で唯一、東京五輪の団体戦を経験し銀メダルを手にした平野はパリ五輪でもすでに会場の雰囲気も掴んでいる頼もしい存在。
5マッチ制の団体戦で、張本美和とのペアで出るだろう1番のダブルスとシングルスの2点を是が非でも死守することがミッションとなる。
注目の卓球女子団体1回戦のポーランド戦は日本時間5日の午後5時開始予定。これまで一度も果たせていない打倒中国を五輪の大舞台で実現し、日本卓球史上初の団体金メダルを持ち帰りたい。