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「オオタニは最高の打者だし…」大谷翔平から三振を奪って“ヒーローになった男”も…「なぜ抑えられた?」対戦投手と監督が明かした“警戒度”
text by
水次祥子Shoko Mizutsugi
photograph byGetty Images
posted2024/07/27 11:05
レッドソックス戦でソロホームランを放った大谷翔平
大谷から三振を奪えばヒーローになれる。あるいは、自分の球の質や投球レベルを見極める目安になる。だから相手投手は、ありったけの力を込めて大谷に1球を投じてくる。まるでそこに、自分の野球人生がかかっているかのように。
それでも結果を出し続ける大谷の“凄み”
レッドソックスとの3連戦で、大谷は11打数3安打、4三振。ジャイアンツとの4連戦では16打数4安打、8三振だったが、それぞれのシリーズで30号と31号本塁打を放ち、着実に本塁打王への歩みを進めている。このドジャースタジアムでの2シリーズ、全力で向かってくる相手と対峙しながら結果を出し続ける大谷の凄みもまた、改めて感じる7試合だった。
余談だが、ドジャースタジアムのビジタークラブハウスはまるで迷路の中の陸の孤島のようだった。クラブハウスの入り口にはセキュリティが立っているのだが、ドジャース側のホームクラブハウスはそのセキュリティのいる地点から通路を真っすぐ、筆者の足で58歩進めば到着する。ところがビジタークラブハウスはセキュリティのいる地点から真っすぐ85歩、右に曲がり12歩、左に曲がり3歩進んでから逆に曲がりさらに65歩、階段を5段ほど降りたら右に3歩、左に60歩、さらに左に22歩進んでようやくたどり着くというぐあいだ。ドジャースタジアムでビジターが弱いのは、この迷路も1つの要因になっているのではないだろうか。