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なでしこジャパンPRESSBACK NUMBER
「ファンタスティックな才能」なでしこジャパン20歳に“世界が熱視線”…藤野あおば&浜野まいか、ワクワクの五輪初陣「怒涛の2年でした」
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byJFA/PR
posted2024/07/25 11:02
パリ五輪直前の合宿の貴重な時間、藤野あおばと浜野まいかの“20歳コンビ”がNumberWebでの対談で、なでしこジャパンでの想いを語ってくれた
学年では藤野の1つ下になる浜野も、前述のU-20W杯で大会MVPに輝いた経歴を持つ。そして2023-24シーズンには所属するイングランドのチェルシーでウィメンズ・スーパーリーグの優勝カップを掲げた。なお2023-24シーズンまでチェルシー監督だったエマ・ヘイズ(現アメリカ女子代表監督)は、浜野獲得の際に「マイカはファンタスティックな才能の持ち主です」と語っていたほどだ。
それぞれ、世界から熱視線を受けるほどの成長を果たし、濃密な2年弱を過ごしてきた。
あおばさんは、この2年でより「藤野あおば」に…
浜野 すごく濃いですよね。エスプレッソくらい。
藤野 おいー、ふざけてるじゃん(笑)。
浜野 でも、あおばさんは何ていうか、この2年でより「藤野あおば」になったと思うんです。
藤野 ん、どういうこと?
浜野 表現が難しいですけど、他の選手に無いプレーの特長がどんどんパワーアップしているというか。
藤野 自分の中ではあっという間で、もう2年も経つのかという感じですけど、一日一日や一つひとつの代表合宿、遠征がすごく濃かったです。やっぱりこれだけうまい人たちとサッカーをするのは楽しいですし、それを今後も繋いでいきたい。
浜野 自分にとっては怒涛の2年でした。ワールドカップがあって移籍して、怪我をして初めての手術やリハビリがあって(※女子W杯で左肩を負傷)……そしていまオリンピックの場にいる。長く生きていく中で一度は経験したいことを全部経験した感じです。
ずっと、まいかに思っていることがあって…
藤野 あ、そう言えば、最初にまいかに会ってからずっと思っていることがあって……。
浜野 え、急に……なんか怖いです。
藤野 たぶん、私たちサッカーをやらずに普通に生きてきたら、絶対に会っていないだろうなと。
浜野 それ、私もほんまに思ってた!
藤野 自分の性格からしたらあまり関わらなさそうだな、というのが第一印象だった。でもそれは決して悪い意味じゃなくて。自分は人見知りをめちゃくちゃするし、いろいろと考え込んじゃうタイプで、キャハキャハ騒ぐタイプでもなくて。でもまいかはいつも明るくて、いつ見ても楽しそうにしていて、周りにいつも人がたくさんいるイメージ。
だからアンダーカテゴリーで一緒にプレーしはじめて刺激を受けましたし、すごいなと思いました。海外での生活も大変じゃないですか。でもそれも楽しんでやっているイメージがある。まいかのそういう挑戦に焦って自分が何かをやる、ということはないですけど、「自分もそうなれたら良いな」と思いますし、いい影響は最初からずっともらっています。