「ファンタスティックな才能」なでしこジャパン20歳に“世界が熱視線”…藤野あおば＆浜野まいか、ワクワクの五輪初陣「怒涛の2年でした」

　フランス北部は海沿いの街、ル・トゥケ・パリ・プラージュのホテルで朝食を済ませた20歳のふたりが、爽やかに会話の場に現れる。パリオリンピック開幕に向けて準備を進めるサッカー日本女子代表・なでしこジャパンの藤野あおばと浜野まいかの表情は明るい。

　藤野と浜野は2022年夏のFIFA U-20女子ワールドカップで「応援されるチームになる」というチームの目標の中で奮闘し、準優勝の立役者となった。そして同年10月に早速なでしこジャパンデビューを果たし、2023年夏のFIFA女子W杯で大舞台を経験した。さらに五輪直前の壮行試合ガーナ戦で共に1ゴール1アシストをマーク。「能登半島地震復興支援マッチ がんばろう能登」の一戦で進境著しい姿を見せた。 

　今回初のオリンピックに臨む新鋭に、自身の状況、チームの様子、大会に向けての思いを聞いてみた。

インタビュー中も明るい表情の2人　©JFA/PR

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　インタビューは現地入りから4日目、環境にも慣れ少し落ち着いてきた頃だ。共に初めてというフランスでの日々も、2人はいつも通りに過ごしていた。

「夜中3時、急にテレビが…」「え！怖い！」

藤野　フランスと言えばエッフェル塔やおしゃれな街並みですけど、ここはパリからも離れているし落ち着いていますね。自分はいま大学の試験期間中なので……大会が始まる前に終わらせるために、練習時間以外では課題をやっています。

浜野　フランスに来てまだ数日しか経っていないし、筋トレとかも含めて割とサッカー、サッカーという感じですね。部屋で（GK大場）朱羽さんがいろいろドラマとかを見ているので一緒に見たり。まだ時差ボケもあるけど、あおばさん、ちゃんと寝られてます？

藤野　今日はしっかり寝られた。だけど夜中に急にテレビが点いて。

浜野　え！ 怖い！

藤野　3時過ぎに、なんだかうるさいなと目が覚めたら点いていて、しかもOFFを押しても消せなくて。なぜか音量を下げていったら消えました。逆にこの前、EUROを見ようと思ってテレビを点けようとしたらそのときは点かなくて。

浜野　夢でも見てたんじゃないですか？（笑）。そう言えば自分も今日、夢見たんですよね。なぜかみんなで「前へならえ」で整列している夢。なんやったんやろ、あれ……。

イングランド名門監督が「ファンタスティックな才能」

藤野のW杯初得点は、日本代表史上最年少ゴールとなった　©Getty Images

　藤野はW杯で男女通じて日本代表史上最年少となるゴール（19歳180日）を挙げ、「なでしこジャパンの若きヤングスター」との紹介でFIFAの公式インタビューを受けるなど、代表での存在感を高めている。

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