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楽天→DeNAでクローザー定着、森原康平32歳に聞いた「山崎康晃へのメッセージ」「ベイスターズに来て良かった?」「マウンドで微笑む理由」
text by
石塚隆Takashi Ishizuka
photograph byKiichi Matsumoto
posted2024/06/03 11:01
今季も好リリーフを続ける森原康平。ハマの守護神の哲学にインタビューで迫った
C・ロナウドのピラティスを取り入れる
彼らが自主トレを行ったのは、森原の故郷の広島県福山市にある『Studio TAIKA』だ。特に森原が若手投手たちを自主トレに誘ったわけでなく、会話をしているうちに自然と『チーム森原』は集結したという。『Studio TAIKA』の代表は、森原と同級生の幼馴染みであり、ピラティスを軸とし、野球との融和をいち早く採り入れたジムでもある。
「5年ぐらい前ですかね。サッカーのクリスティアーノ・ロナウドがトレーニングにピラティスを採り入れていて、これは野球でもいけるよねって話になって、僕も一緒になってアイディアを出したジムなんですよ。必要なウェイトのマシンを全部揃えて、ブルペンも準備して、ラプソードで数字もチェックできる。ここまでトータルにできる施設は、多分ほかにはないと思いますね」
心身ともに野球に集中できる環境で『チーム森原』は約1カ月間、寝食をともにし個々の能力を高めていった。
練習前に #TEAM森原 で✨#中川虎大 選手 #坂本裕哉 選手#森原康平 選手 #徳山壮磨 選手#微笑み#baystars pic.twitter.com/FWZsM4Mi55
— 横浜DeNAベイスターズ (@ydb_yokohama) May 8, 2024
ベイスターズに来て良かったですか? と尋ねると…
森原が楽天からDeNAにトレードで来て3年目になる。戦力としてはもちろん、人間としてもチームにとって重要な存在になっていることがわかる。森原に「ベイスターズに来て良かったですか?」と尋ねると、口角を上げ柔らかい表情で答えた。
「良かったですし、いい感じで過ごさせてもらっています。やっぱり期待されたり、頼られたり、任せてもらったりすると、人間ってより頑張ろうって思えるし、本当にありがたいなと感謝しながらやっていますよ」
森原が語った「継続と変化」への意識
結果が出ず苦しい時間もあった。痛いほどの逆風を受けたこともあった。だからこそ理解できたこと、見えてきたものもある。森原がプロの世界を生きるために大事にしていることは一体何なのだろうか。