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楽天→DeNAでクローザー定着、森原康平32歳に聞いた「山崎康晃へのメッセージ」「ベイスターズに来て良かった?」「マウンドで微笑む理由」
posted2024/06/03 11:01
text by
石塚隆Takashi Ishizuka
photograph by
Kiichi Matsumoto
“微笑みのクローザー”こと横浜DeNAベイスターズの森原康平は、落ち着いた口調で今シーズンここまでを振り返る。
「非常にやりがいを感じています。今季は僅差の場面での出番も多くて、そこで勝ち切れているのは自分にとってもチームにとっても大きいですし、いい流れの中で集中して投げられていますね」
僕が起用をする立場だったら、難しい選択だった
ここまで21試合を投げ、防御率1.29、13セーブ(6月3日現在、以下同)、昨季の後半戦に引き続き、守護神としての重責を担っている。
開幕当初は山﨑康晃とのダブルストッパーとしてのスタートだったが、3月29日の広島との開幕戦(横浜スタジアム)で初セーブを挙げると、セットアッパーでの併用もありつつ、4月後半にはクローザーに定着した。
今季「勝負できる!」と森原が強く感じたのは、早速抑えを任された開幕戦だったという。
「あそこで使ってくれた三浦(大輔)監督を始め、コーチの方々には感謝しかありませんね。僕が起用する立場だったら、難しい選択だったと思いますから」
オープン戦では防御率15.00
森原は正直に言った。というのもオープン戦での森原は、不安定なピッチングが続き、4試合を投げ防御率15.00という状況だった。開幕前の最後の登板となった3月22日の日本ハム戦(エスコンフィールド)では、1点リードの9回裏にマウンドに上がり、1アウトも奪えないままアリエル・マルティネスに3ラン本塁打を食らいサヨナラ負けを喫している。
誰が見ても不安定な内容だったが、森原の中で今季に向けすべての歯車が嚙み合ったのは、開幕の2日前のことだったという。