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チームメートを“ドン引き”させた大谷翔平の“衝撃弾”にも匹敵…中日の「新4番」細川成也が密かに叩き出していた「驚異的な数値」とは 

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小西斗真

小西斗真Toma Konishi

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posted2024/05/16 11:00

チームメートを“ドン引き”させた大谷翔平の“衝撃弾”にも匹敵…中日の「新4番」細川成也が密かに叩き出していた「驚異的な数値」とは<Number Web> photograph by JIJI PRESS

昨季の大ブレークをステップにドラゴンズ打線の主軸を担う細川

 大器であり早熟。多くのベイスターズ関係者はそう信じたが、伸び悩む。1年目の2本から、1、1、1、0、1。期待された本塁打は増えず、6年目はついに打率.053まで落ちた。強打者、好打者の多いベイスターズには、もはや居場所はないのではないか。そんな危機感を抱いていたオフに、現役ドラフト制度が産声を上げた。

“未完の大器”の覚醒

 ベイスターズとは真逆で、強力投手陣に依存するドラゴンズへの移籍。和田一浩打撃コーチが、恩師の金沢監督と同じ東北福祉大出身という人の縁もあり、気がつけば和田コーチの現役時代を思わせる大きなオープンスタンスで、本塁打を量産していた。ベイスターズでの6年間で6本塁打だった未完の大器が、ドラゴンズでの1年で24本。ホームグラウンドが広くなるマイナスより、自分の能力とチームが求める能力がフィットするプラスの方が、はるかに大きかった。

 そして今シーズンは打撃3部門すべてでリーグ上位につけている。実質2年目のジンクスをはね返す「成長」だ。4番を任されても、異次元の超速特大弾を打っても「まだまだです」。その才能に最も気づいていないのは、細川自身なのかもしれない。

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