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酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
「原則バス移動です」髙山俊や薮田和樹、陽岱鋼がいる一方で「オイシックス新潟」のテレビに映らない現状「試合後、橋上監督と選手が観客を…」
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byJIJI PRESS
posted2024/05/20 11:01
試合前に整列するヤクルトの池山隆寛二軍監督(右から2人目)とオイシックスの橋上秀樹監督(左から3人目)ら
〈投手〉
三上朋也(DeNA、巨人)
吉田一将(オリックス)
小林慶祐(オリックス、阪神)
薮田和樹(広島)
〈内野手〉
田中俊太(巨人、DeNA)
園部佳太(オリックス)
〈外野手〉
陽岱鋼(日本ハム、巨人)
髙山俊(阪神)
中山翔太(ヤクルト)
三上はオールスター出場2回、薮田は最高勝率1回、オールスター1回、陽は盗塁王1回、ゴールデングラブ4回、オールスター3回、髙山は新人王、オールスター1回。まさに錚々たる顔ぶれである。
「元NPB選手には、球団の看板選手になってほしい、後輩たちに背中を見せてほしいと思って、熱意を伝えて入団していただきました。髙山俊は、編成担当がNPBのトライアウトも見て声をかけたのですが、オイシックスでプレーすることを非常に前向きに考えてくれました」
「NPB復帰のチャンスが一番ある」
また、07年以来在籍し、今年8月で40歳となる内野手の稲葉大樹の名前もあった。BCリーグのレジェンドが健在である一方で、チームを離れた選手も当然ながらいる。
「もしBCリーグのままなら残っていたかもしれないという選手の中で、契約更改できなかった選手もいます。辛いですが、チームがステップアップしていく上では、しかたがないことですね」
NPBのトレード期限は7月31日。元NPB選手は、NPB球団からこの日までに声がかかれば、移籍することが可能だ。活躍している選手がいなくなるのは戦力的に痛いはずだが、このことはどう受け止めるのか。
「球団としてはケースによって複雑な思いもあると思いますが、やはり彼らのモチベーションとしてオイシックスに来る理由は『NPBに復帰できるチャンスが一番ある』という部分にあると思いますので、そこは当然尊重して、快く送り出すような球団でありたいなと思います。NPBに復帰するために目一杯やるぞっていう気持ちになってくれている選手がほとんどだと思います」
選手の8割はNPBを経験していない選手ですから
オイシックスは指導者も充実している。「野村克也の懐刀」と言われた橋上秀樹監督、野間口投手コーチに加え、日本ハムの左腕エースだった武田勝投手コーチ、元オリックスでキャッチングの名手と言われた高橋信夫バッテリーコーチなど。
「御縁がつながって、素晴らしい指導者に来ていただいたのはありがたいですね。みなさん、BCリーグからNPBファーム・リーグに参加するチームになることの意味を理解していただいています。それもありがたいことです」
元NPB選手が主力なのは間違いないが、これからNPBを目指す選手にも機会を与える必要がある。