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酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
「原則バス移動です」髙山俊や薮田和樹、陽岱鋼がいる一方で「オイシックス新潟」のテレビに映らない現状「試合後、橋上監督と選手が観客を…」
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byJIJI PRESS
posted2024/05/20 11:01
試合前に整列するヤクルトの池山隆寛二軍監督(右から2人目)とオイシックスの橋上秀樹監督(左から3人目)ら
「もちろん今後NPBを目指す選手にも機会を与えなければなりません。どうやってそのバランスを取っていくのかは、橋上監督をはじめ首脳陣のみなさんが日々考えてくれています。うちの選手の8割はNPBを経験していない選手ですから、BCリーグ時代と同様、彼らにも活躍の機会を与えていくのは絶対に必要ですね」
原則としてバス移動。クリーニングの問題も
イースタン・リーグに所属するオイシックスは、宮城県(楽天)、埼玉県(西武、ロッテ、ヤクルト)、千葉県(日本ハム)、神奈川県(巨人、DeNA)と関東一円を転戦することになる。独立リーグ時代は、遠征はバス移動が基本だったが、どうこなしていくのだろうか?
「BCリーグ時代と同じように、原則としてバス移動です。例えば5泊6日のような行程だと荷物やクリーニングの問題などもあります。予算もかなり限られている中で、シーズンを通して移動や宿泊はどうするのかという課題が出てきます。
先輩であるNPB球団のみなさんも、これらの課題については、いろいろ手探りで解決されたと聞いています。2005年シーズンから楽天さんが新規参入した当時のファームでのチーム運営をお聞きするなど、いろいろと教えていただきながら考えていきたいと思います」
3月28日のDeNA戦を見にオイシックス本拠地の「HARD OFF ECOスタジアム新潟(エコスタ)」に行った。筆者は毎年1〜2試合、この球場で観戦しているが、BCリーグ時代よりも明らかに観客動員は多くなっている。
また三塁側では、少数ながらDeNAの熱狂的なファンがいた。DeNAは毎年1回、この球場で主催ゲームを実施していることもあって、ハマスタと同じ応援スタイルで声を張り上げていた。
髙山、陽が打席に立つと大きな拍手が
新潟アルビレックスBCは、球団創設の2年後となる2009年7月にオープンして以来、15年間エコスタを本拠地として試合を行ってきた。オレンジのユニフォームをまとったサポーターにとっては、BCリーグからNPBファーム・リーグと所属が変わっても「俺たちのチーム」なのは変わらない。
「でもね、今年は相手チームの顔ぶれが違うじゃない。ファームと言ったって、今日なんかDeNAは石田健大が投げているし、戸柱恭孝が受けているし、顔ぶれが全然違うよ。この相手に勝てれば、そりゃすごいことじゃないかなあ」
10年来の新潟のサポーターはこう言った。