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「おかんのハンバーグが一番好き」高橋藍の母が涙ながらに明かした壮絶な子育て期「中学生になっても、新しい靴を買ってあげられなくて…」 

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田中夕子

田中夕子Yuko Tanaka

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photograph byTakahisa Hirano

posted2024/04/19 11:02

「おかんのハンバーグが一番好き」高橋藍の母が涙ながらに明かした壮絶な子育て期「中学生になっても、新しい靴を買ってあげられなくて…」<Number Web> photograph by Takahisa Hirano

イタリア密着取材で笑顔を見せる高橋藍(22歳)

 夏になれば、パリ五輪が開幕する。東京では叶わなかったが、パリには家族や友人と応援に行く予定を立てている。

「家で接している藍と、コートにいる藍は別人格じゃないですか。東京オリンピックもこの目で見られていないので、まだ実感がないんです。プレーのことはわからないですけど、とにかく、全力で応援するし、私が言えるのは『できる』『大丈夫』。親としてできることなんて、それだけですよね」

 願うのは、メダルや栄誉よりも、ケガなく好きなように、選手生活を楽しく続けられること。

「やりたいようにやってくれればいいんです。それこそまだだいぶ先でしょうけど、結婚相手だって、どんな人を連れて来たって構わない(笑)。いろんな道を切り拓いて、今までやったことがないことをどんどんやってほしいし、周りからどう評価されようと、藍も塁も、好きなように好きなバレーボールをやってほしい。家族は一生味方ですから」

 軽やかに跳び、鮮やかに打つ。日本のみならず、世界が注目する高橋藍の原動力は、いかなる時も「できる」と信じる母の応援。そして、愛と豆腐がたっぷり詰まったハンバーグだ。

前編から続く)

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「ほんまは同じバレーをやってほしくなかった」高橋藍の母が明かす“反抗期ナシ”の少年時代…「藍は生まれた時からライバル(兄)がいましたから」

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