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大谷翔平と山本由伸の“幸福な関係性”…プホルス、トラウトから受け継いだ「頼れる兄貴ぶり」 ロッカーは隣同士、記念日には焼肉店でお祝いも
text by
斎藤庸裕Nobuhiro Saito
photograph byGetty Images
posted2024/04/16 17:10
大谷翔平と山本由伸。ドジャースの同僚として、ベンチの内外で密なコミュニケーションを取っている
焼肉店で山本の“記念日”をお祝い
新天地で、かつ異国での生活に慣れるのには時間もかかれば、気苦労もある。経験したからこそ、分かることがある。山本の本拠地初登板となった3月30日、得点のチャンスで凡退し、援護できなかった。
「マウンドもボールも違いますし、私生活も全然違うので、そこらへんの難しさもあるとは思いますけど、今日は素晴らしいピッチングだった」と力投をたたえながら、「勝って終わらせてあげたかった」と唇をかんだ。その1週間後に臨んだ4月6日のカブス戦では5回1死一塁から左前打。先制点につなげ、初勝利をアシストした。
約1カ月半前の2月28日、山本のオープン戦初登板にはサプライズで敵地の球場を訪れ、ブルペン投球から後輩のパフォーマンスを見守った。メジャー初勝利を挙げた試合後には、ドジャースの日本人トレーナーや通訳らと米シカゴ市内の人気焼肉店で、山本の記念日を祝い、つかの間のひとときをともにした。10年契約でプロスポーツ史上最高契約を結んだ大谷と、メジャーの投手史上最高額の12年契約を交わした山本。頂点を目指すもの同士の絆は、着実に深まっている。