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「被害者はMLBのスター大谷翔平」米司法省が水原一平容疑者の起訴状を迅速に公開したウラ事情「ここまで細かく出すとは…」との驚きも! 

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及川彩子

及川彩子Ayako Oikawa

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photograph byJIJI PRESS

posted2024/04/15 17:01

「被害者はMLBのスター大谷翔平」米司法省が水原一平容疑者の起訴状を迅速に公開したウラ事情「ここまで細かく出すとは…」との驚きも!<Number Web> photograph by JIJI PRESS

銀行詐欺の疑いで訴追された水原一平容疑者(手前)。米司法省の起訴状には「被害者はMLBのスター大谷翔平」と記されていた

 水原氏が今回の違法賭博サイトへのアクセス許可をもらったのは2021年9月8日でそこから、9月24日までに賭博を何度か行った。

 これは大谷選手が本塁打王を争っていた時期だ。

 そして二刀流による疲労もあったと思うが、2021年9月、結果は芳しくない。

 投手としては4試合に登板して1勝3敗で、結局この年は9勝2敗で二桁勝利に届かず幕を閉じた。

 特に9月10日のアストロズ戦では3回1/3で6失点で降板するなど精彩に欠いた登板となった。

 本塁打王争いでも、大谷選手は9月以降4本(9月4日、10日、21日、10月3日)で合計46本で、9月以降に本塁打数を伸ばして48本を打ったゲレロジュニア、ペレスに及ばなかった。

 プレーオフ進出も絶望的だったエンゼルスは、9月に6連敗をするなど大不振で、さらに大谷選手はこの月だけで9つの敬遠をされるなど、本塁打王、二桁勝利を目標に気持ちを維持するのは大変だったはずだ。

 支払いを迫られた水原氏が平常心で業務を行っていたのか、それともイライラしたり、逆に明るく振る舞ったりしていたのか。もし行動に少しでもおかしな部分があったなら、大谷選手のパフォーマンスに影響することはなかったのか。

 因果関係があったかどうか確認する術はない。

 だが、しかし、水原氏が胴元と頻繁にやりとりをしている日付と大谷選手の成績を見比べ、成績が振るわなかった時が一致すると、どうしても影響していたのではないかと考えてしまう。

 2021年10月27日に水原氏は大谷選手の銀行口座に不正アクセスしたものの送金に手間取り、11月15日までの間に、水原氏は賭博の胴元から支払いの催促を頻繁に受けている。

 大谷選手がアメリカンリーグのMVPを受賞したのは11月18日のことだ。

2023年はギャンブル依存症の行動

 大谷選手の口座に不正アクセスできたことが引き金になったのか、2022年以降は胴元と水原氏のやりとりは、さらに頻繁になる。 

 起訴状には事実が淡々と書かれているのだが、それゆえに水原氏と胴元のテキストメッセージの生々しさ、異常さが浮き彫りになっている。

 2023年の5月、6月のやりとりは目を覆いたくなる内容だった。

<後編へ続く>

#2に続く
「本当に最後なので、もう1回だけ…」“ギャンブル依存症”水原容疑者の懇願、そのとき大谷翔平は…何故もう一歩踏み込まなかったのか?

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